SKE48須田亜香里さん
大場美奈さん
SKE48のメンバーが初登場! 今回は、須田亜香里さんと大場美奈さんの対談形式でお届け。映画、舞台、バラエティ番組、さらに執筆活動など、多方面で活躍する二人。それぞれの活動に、日々の読書経験が生かされているという。

須田亜香里/以下、須田私は読書に対して苦手意識があるんだけど、いつ頃から本を読むようになった? 大場美奈/以下、大場はっきりとは覚えてないけど、子どもの頃から自然に。「シンデレラ」「三びきのこぶた」といった世界の童話が自宅にたくさんあって。 須田すごーい。夢みたい。 大場気が付いたら、好きな本を手に取ってひとりで読んでいたみたいなの。 須田じゃあ、今も読書には抵抗ないんだー。羨ましい。 大場ただ、時期によっては2〜3ヵ月くらい読んでない!ということもあるけどね。 須田おすすすめの本はある? 大場読んでいる途中だけど、「世にも奇妙な君物語」(著・朝井リョウ)は面白いよ。1話が50ページ弱の短編小説だから、きっと、あかりんでも読みやすいと思う。 須田それなら安心かも。 大場物語の至るところに伏線が張り巡らされていてね、しっかり最後に回収されて、そのオチも腑に落ちる。読んだ後は、背中がゾクッとするストーリーばかりで。 須田うん、読んでみたい! 私が読書をする時は、“今日は読むぞ!”と決めて、喫茶店にこもるの。次は、絶対にこの本を持って行く! 大場喫茶店で読むと有意義な時間になりそう。私はもっぱら移動の新幹線で読むことばかりだから。 須田名古屋から東京間の1時間半って、読書に集中するにはちょうどいいもんね。 大場そうなの。1時間を切ると、本の世界観にやっと入り始めたところで終わっちゃうから。 須田それなら、集中して読める喫茶店はおすすめだよ。ついでに、レトロな喫茶店巡りも楽しめるし、いい休日になるよー。 大場なんか、いい趣味。読書に苦手意識があるようには見えないけど……。 須田最近、読書を習慣にしているの。今も、得意ではないけどね。本って人の深い思考まで知る事ができるでしょ。特に啓発本! 経験を重ねた人が、その価値観をギュッとまとめたものだから、本当に勉強になる。 大場あかりんは、新聞社の連載とか、書く仕事が増えているもんね。 須田書くために必要な経験って、ひとつは“読むこと”だと思うの。本を読んで、「あ、こういう書きはじめ方、こういう終わり方があるんだ」と学べたりもする。書くことに行き詰まらないように、今はインプットする時期と思って取り組んでいるの。 大場特に、心に響いた本はある? 須田堀江(貴文)さんの「捨て本」。“本当に大切なモノとは?”という人間の真理に踏み込んだ内容で、生き方入門書みたいな内容なの。私にとっての“当たり前”が根底からひっくり返されて、心にグサグサと突き刺さった。

大場読みたい本は、どうやって見つけてる? 須田本屋にフラッと入るのが好きで、本の帯や見出しを見て、ピンと来たものを購入している感じ。 大場“ジャケ買い派”なんだ!? 須田それこそ、表紙の絵が可愛いとか。けど、購入前にあらすじ、後書きは必ずチェックして、失敗しないようにしているかな。 大場私は、SNSを見ちゃう! 特にInstagram。ニャンさんの「好きな人を忘れる方法があるなら教えてくれよ」も、SNSきっかけで買ったなー。 須田あとは、たまに“今のあかりんに合いそうな本だよ”ってプレゼントしてくださるファンの方がいてね。相手のこと考えて本を選んだり、自分の好きをさらけ出したものをプレゼントするって、すごく素敵だと思う。
おすすめの5冊はポイント10倍!

三びきのこぶた(イギリスの昔話)
瀬田貞二/訳 山田三郎/絵
「読書のきっかけとなったのが、童話でした。数十冊の絵本が自宅の本棚にありましたが、なかでもよく読んできたのが『三びきのこぶた』と『シンデレラ』です。大人になった今、手にとっても楽しめます」(大場さん)


世にも奇妙な君物語
朝井リョウ
「TV番組『世にも奇妙な物語』の大ファンという朝井さんが、いつか映像化して欲しいという思いで綴られた短編小説とか。1話目の『シェアハウさない』はフィクションとは思えないリアリティ、そして思わずハッとする結末。絶対に期待を裏切らない一冊です」(大場さん)


捨て本
堀江貴文
「“啓発本”と呼ばれるジャンルが好きなのですが、一冊をあげるならこの本! 読んだ前と後で、考え方が180°変わるほど影響を受けました。歯に衣着せぬ堀江節で綴られていて、人生で本当に大切にすべきものに気付けるハズ」(須田さん)


好きな人を忘れる方法があるなら教えてくれよ
ニャン
Instagram 投稿がきっかけで書籍化。「私たち世代の女子を救う言葉がいっぱいで、すごく実用的な恋愛のことが書いてあると噂です。“恋愛のバイブル”って言われてるみたいです」(大場さん)


ハケンアニメ!
辻村深月
アニメの制作現場を題材にした“お仕事小説”。「稽古に入る前に読んだのですが、登場人物の語りが実際のアニメ制作現場で使われていそうなリアルな言葉ばかり。仕事のジャンルが違っても、何かにひた向きに頑張る人なら必ず共感できる一冊です」(大場さん)


SKE48・須田亜香里さん
1991年、愛知県生まれ。2009年SKE48メンバーとしてデビュー。2018年「AKB48 53rdシングル 世界選抜選挙」では自己最高の2位。バラエティ番組の出演ほか、中日新聞の連載「須田亜香里のてくてく歩いてく」での執筆など、幅広い分野で活動。

SKE48・大場美奈さん
1992年、神奈川県生まれ。2009年AKB48メンバーとしてデビュー。2013年SKE48加入。グループ活動だけに留まらず、映画や舞台など、多岐に渡り活躍。ファースト写真集「本当の意味で大人になるということ」発売中!