女優飯豊まりえさん
10歳からモデルを始め、今ではスクリーンで見かけない日が無い女優の飯豊まりえさん。読書好きが高じて、小説が原作の映画で“これは絶対に演じたい”と熱望する作品も多いというが、意外にも読書が習慣になったのは18歳の頃だった。きっかけになった忘れられない一冊や、こっそり映画化を期待している本など、大好きな作品と、それを読んだときの感情をそのままお届けします!
「本との思い出と言えば、小学生の頃。当時、好きだったコに私の存在を気付いてもらおうと、貸し出しカードに書かれた彼の名前を探して、その次に必ず私がくるように借りていました。それが、映画『耳をすませば』みたいに運命って感じてもらえるんじゃないかと思って…。だから、本の内容は二の次。文章に目を通さないことがほとんどで、幼い頃は読書とは無縁でした。
自分で初めて本を買ったのは高校を卒業してから。書店へ行って何気なく手にした、いとうせいこうさんの『想像ラジオ』。このときから女性よりも男性が書いた作品の方がシンプルな思考で好きになりました。一冊目に良い本と出会えたことが読書にのめり込むきっかけかもしれません」
「まずハマったのが自己啓発本で。当時専属モデルを務めていた雑誌『セブンティーン』の連載で読者のお悩み相談に答える参考にしていました。中でも、さとうみつろうさんの『神様とのおしゃべり』が素晴らしくて!世の中に対して抱えていた様々な疑問がスッキリと解決する内容で、10代の女心にも応用できる言葉がたくさん載っています。今は、大人の階段を上るために、たくさんの生き方や人生訓に触れたくてエッセイ集をよく読みます。特に感動したのが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患った武藤将胤さんの『KEEP MOVING 限界を作らない生き方』に綴られた考え方。「人生は、できることに集中することであり、できないことを悔やむことではない」という名言を残したスティーヴン・ホーキング博士にも通じる強い心の持ち主で、日々起きていることが当たり前じゃないと気付くきっかけになり、勇気をもらいました」
「もう本当に、小さい頃から読書をしておけばと反省しています。だって、今は本が私の生きる教科書だから。知見も、感性も、広がる本は、きっと読む人にとっていろんな役立て方ができるはずです。去年にクランクインした映画『いなくなれ、群青』(9月公開)の役作りのために原作に目を通したり、ほかにもドラマや映画のセリフを覚えたり、いっぱいいっぱいで最近は読書ロス状態……。読みたい本はたくさんあるのに、読み出すと止まらない性格だから、なかなか本と向き合う時間が作れていません。すべてクランクアップしたら溜まった読書熱が一気に爆発しそうです(笑)」
おすすめの4冊はポイント10倍!
想像ラジオ
いとうせいこう
「海沿いの町で木にひっかかったままのDJアークが届ける、電波も電源もないラジオの話。東日本大震災をテーマにした内容のようで、心の中の大切なものを見つめ直すきっかけになる一冊です。はじめて自分の意思で買った本で、今思い返してもすごく面白い!」
神様とのおしゃべり
さとうみつろう
「自称、自己啓発ブロガーが綴った初の著書。ただの自己啓発本ではなく、人生の価値観が変わる実用エンタメ小説です。ダメなサラリーマンの主人公が、おしゃべりな神さまと出会って繰り広げられる会話は何よりすごく読みやすいからおすすめ!」
KEEP MOVING 限界を作らない生き方
武藤将胤
「27歳でASL(筋萎縮性側索硬化症)を発症した武藤さんの自伝書。好きだったDJに再び挑戦するため、目でディスクを操作するプロジェクトを始めたり、何事も諦めない姿勢に勇気づけられます。今ではすっかり彼の大ファンです!」
うちら棺桶まで永遠のランウェイ
kemio
「モデルやタレントとして活躍する同年代のkemioさんが出したエッセイ集も、素敵な人生訓が書かれていました。“男の子が人形遊びしたり、少女アニメを見るのはダメ!?”、“嫌なことは全部スワイプして消そう!”など独自の考えや言葉に影響を受けました」
9月6日(金)公開!
映画『いなくなれ、群青』
横浜流星 × 飯豊まりえ
シリーズ累計100万部突破、
青春ファンタジー小説 映画化
第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター」読みたい本ランキング第1位を獲得した河野裕の青春ファンタジー小説『いなくなれ、群青』(新潮文庫nex)。シリーズ累計100万部突破の大人気シリーズが、美しい映像と世界観に彩られ青春ファンタジーの新たな金字塔として実写映画化。映画『いなくなれ、群青』が9月6日(金)に全国公開いたします。
謎だらけの階段島を舞台にした唯一無二の世界観と、心に深くくさびを打つような美しい文章で、広く熱く愛されている河野裕の小説「いなくなれ、群青」。そんな原作の空気感を大切に再現したのは、新鋭・柳明菜監督。「不幸じゃなければ、幸福だと言い張ることだってできる」と考える悲観的な主人公の七草には、今最も観たいと熱望される存在となった横浜流星。彼の幼馴染で「真っ直ぐで、正しく、凛々しい」真辺由宇を体現するのは、飯豊まりえ。映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」、TVアニメ「化物語」など数々の作品で知られる神前暁(こうさきさとる)が音楽を手掛け、さらに新しい才能たちの挑戦に刺激を受けた小林武史が主題歌のプロデュースを担当、ピュアなSalyuの歌声による「僕らの出会った場所」が、思いがけない結末への驚きを感動の高まりへと誘います。
■出演:横浜流星 飯豊まりえ 矢作穂香 松岡広大 松本妃代 中村里帆 伊藤ゆみ 片山萌美 君沢ユウキ 岩井拳士朗/黒羽麻璃央 ■原作:河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫nex) ■監督:柳明菜 ■脚本:高野水登 ■音楽:神前暁 ■主題歌:Salyu「僕らの出会った場所」/主題歌プロデューサー:小林武史 ■配給:KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ ■公式サイト:inakunare-gunjo.com 公式ツイッター https://twitter.com/InakunareG 公式インスタグラム https://www.instagram.com/inakunare_gunjo/ ■コピーライト:(C)河野裕/新潮社 (C) 2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会
飯豊まりえ
いいとよ・まりえ/1998年、千葉県生まれ。2012年に女優デビュー後、数多くのドラマ・映画に出演。現在、テレビ朝日木曜ドラマ『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』に出演するほか、 映画「いなくなれ、群青」(9月6日公開)、映画「惡の華」(9月27日公開)、初舞台タクフェス第7弾『流れ星』、主演映画「シライサン」(2020年1月公開)の公開も控えている。毎週土曜朝には情報バラエティ番組「にじいろジーン」 (関西テレビ系)にレギュラー出演中。また、雑誌「Oggi」「MORE」でモデルとしても活躍。
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