SNSに投稿した変顔が話題を呼ぶなど、いつでも飾らない姿で共感を集めている、モデル・タレントのmireiさん。彼女も、本が大好きな読書女子のひとりだ。もっぱら恋愛小説ばかり読んでいるというが、今回のインタビューを通して、実生活の赤裸々な告白も。恋に一生懸命な20代の彼女らしい、本との向き合い方とは…。
「まわりから“オタク”って言われるくらい漫画が大好きで、昔は文字でビッシリと埋まった小説に苦手意識がありました。ただ、中学生の頃に学校で流行った携帯小説『泣き顔にKISS』を読んだ時に、これまでなんてもったいない時間を過ごしていたんだろうって思うくらいハマって。すぐに単行本（上・下巻）を買いに行って、家に引きこもって、上・下巻を速攻で読み切りました。もう何回読み返したことか…。新しい恋愛をする度に必ず手に取る、私の恋愛のバイブルです。胸にキュンキュンとくる感じは、これまで観てきた漫画やドラマ以上！嬉しいときも、悲しいときも、感極まってしまう泣き虫の主人公・伊織が、どこか私と重なるところがあって。恋人の勇介も、めちゃくちゃ素敵なヤツ！物語では描かれていない服装、ルックス、背の高さ、声色は、勝手に自分の理想に当てはめてイメージしながら読んでいるので、もうキュンキュンしっぱなし。そこが、ヴィジュアル化された漫画やドラマと本の大きな違いだと思います。胸キュン率で言ったら、もう本に勝るものなし！それが読書にのめり込む大きな理由になりました」
「20代の女子は“恋が仕事”ってくらい恋愛に一生懸命だから、集まったときの話題はだいたい彼氏や好きな人ってことが多くて。友達から恋愛相談を受けたときは、実体験に基づくアドバイスだけでなく、そのコの気持ちに寄り添ってくれそうな本を薦めるようにしています。それを参考にしても良いし、反面教師にもできて、自分なりの恋の答えを見つけられると思うんです。私自身も、恋愛のヒントになることを本から学びました。例えば、物語の中で男の子が冷たい態度をとったときに、その裏側にある相手の気持ちがしっかりと描写されることが多くて、実は相手を思いやるためにやむを得ずとった行動だったり…。それで生じたすれ違いが恋愛小説の醍醐味だったりするんですけど、私自身に同じことが起きた時に小説と重ねて、相手の優しい心のささやきが聞こえてきたような気になって逆に胸キュンしたりして…。そんな私ってヤバいなって自覚はあるんですけど、どんなときも超ポジティブでいられるのは読書に出会えたから」
「電車で読書をする人をよく見かけるけど、私には無理だな。本を開いて、よ〜い、ドン！って物語に入り込めるタイプではないので、読むなら時間がたっぷりある休日でないと。やっぱり、自分の部屋のクッションの上がいちばん集中できる場所。人をダメにするクッションって呼んでいるんですが、それくらいフカフカでゴロゴロするには最高なんです。本を開いて読み進めていくうちに、徐々に背中が丸まって本にかじりつくような姿勢になっていくと同時に近所の生活音が耳に入らなくなって、気付けば時間を忘れているという感じ。読書すると決めた日は、洗顔もせずに引きこもって、あっという間に夜ってこともよくあるんです。本の世界に入り込めずに気持ちが揺さぶられなければ、読書し甲斐がないし、心にも残らない。もし読書が苦手という人は、読む環境を変えてみても良いかもしれません」
おすすめの4冊はポイント10倍！
泣き顔にKISS
ツムギ
「友人に薦められたのがきっかけで、携帯小説を読み始めました。それから単行本の上・下巻、漫画も読んで、この本の大ファンになって、約10年来の恋愛のバイブルです。女子にとって、嫌なことや、悪いことが起こらないピュアなラブストーリーで、こんな恋愛したい、と10代の頃は憧れました」
恋空
美嘉
「この一冊も、学生時代に携帯小説で出会いました。当時、ランキングNO.1で同世代の女の子は読んだことがある人も多いんじゃないかな。いろいろな恋愛小説があるけど、正統派というか、ベタな物語こそキュンキュンくるんですよ。大人になっても、“学生もの”は女子のツボですね」
スイミー
レオ=レオニ
「恋愛小説ではないですが、自分に子供ができたら必ず読み聞かせたいのが、この絵本です。小さな頃から大好きで、私の母も子供の頃に読んでいた二世代のバイブルです。個性や協調性を重んじる教えが詰まっていて、読む年齢によっても捉え方が変わって、大人でも学ぶことが多い。友人や親戚が出産したときは必ずプレゼントしています」
BLACK BIRD
桜小路かのこ
「小説と同じくらいキュンキュンくるのが漫画「BLACK BIRD」。天狗と人間の恋を題材にしたありえないストーリーなんですが、私たちの日常と重なる部分があって。例えるなら、許されない恋の駆け落ちに似たような展開。まさかの結末なんで、超泣けますよ。」
mirei・モデル
ミレイ／1995年、愛知県県出身。現在も名古屋と東京を拠点に活動。モデルという枠を越えてバラエティ番組からのオファーも多く、CBCテレビ（テレビ朝日系）では冠番組「#調べたガール」も放送中。
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