「最近は映画や舞台を観た後に、原作本を読むことが多いです。なかでも、ページをめくる度にドキドキ、ワクワクする「スマホを落としただけなのに」（著・志駕 晃）や、私が出演した舞台の原作「熱海殺人事件」（著・つかこうへい）などのミステリー小説が好き。すでに、あらすじを知っていて内容が（頭に）入ってきやすいから、次のページが気になってサクサク読めます。これからスタートする漫画原作のドラマ「ミリオンジョー」でメインキャストを務めて、漫画の面白さも知りました。エッセイや漫画、さらに文字がビッシリ埋まった小説まで、いろいろと読むようになって一周したというか…。ここ最近、幼い頃から集めている絵本の魅力を再認識しました。」

「絵本「メイシーちゃん」って知っています？　幼稚園から小学生低学年まで、ずっと読んでいたんですけど、子供向けの優しいストーリーだから分かりやすくて言葉はシンプル。それでいて、人の本質を捉えていて、大人になって読むと、読み手の解釈を肉付けできる余白があって深いなーと思うんです。純粋で素直な言葉が溢れているから、読むと胸がキュンってする。大人になると「ありがとう」「ごめんね」と言葉にするのが恥ずかしいこともあるけど、子供の頃は当たり前に自分の感情を言葉に乗せて伝えていたなって、改めて思い、学びました。平和で平穏な日常が描かれた絵本「ノンタン」もいい。本って、その内容だけでなく、私の成長によっても受け取り方が違う。本当に深いですよ。」