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「ジブリの文学」
鈴木敏夫/著
岩波書店
『ジブリの哲学』から五年半、待望の続編となるエッセイ集。自らを「編集者型プロデューサー」と呼ぶ著者は、どんな本を読み、いかに文章を磨いてきたのか? ジブリを支えた教養と言葉の力をこの一冊に収めます。池澤夏樹さん・中村文則さんら、現代を代表する作家達との対談も収録。宮崎駿監督「長編最新作」に触れた「あとがき」も必見です!
特別対談 「ジブリの文学」発売にあたって
スタジオジブリのプロデューサーとして数々のヒット作を手がけてきた鈴木敏夫さんのエッセイや対談をまとめた『ジブリの文学』。この本が生まれたきっかけと、独自の文体の秘密を、鈴木さんと担当編集者の西澤昭方さんに語り合っていただきました。
FM東京 「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」での収録を再構成したものです。
【前編】 なぜ『哲学』の次は『文学』だったのか?
西澤:鈴木さんから「動機は不純だ。自分があちこちに書いたものを誰かがまとめてくれたら、将来的によい記録の保存になる」というメールをいただいたのが、ちょうど1年ぐらい前でした。
鈴木:前作の『ジブリの哲学』では、井上一夫さんがそれまでのぼくの文章をぜんぶ読んで編集してくれた。今回はそれを西澤くんがやってくれたんだよね。
西澤:普通こういう本を作るときって、著者の方が「こういうコンセプトでまとめてほしい」と意見を言うものだと思っていたんです。とりわけ鈴木さんは記者や編集者の経験も長いので、たくさん注文が来るんだろうと思っていました。ところが、ほとんど何もなかったので驚きましたし、不安にもなりました。
鈴木:むしろ、自分も編集をやっていたからこそだよね。たとえ自分の書いたものでも、人の職域に入って行くのは違うんじゃないかと思ったから。もし、ぼくが昔取った杵柄を中途半端に持ち出したら、いい本はできなかったと思う。
西澤:そのおかげで、自由度の高い作業でしたので、テーマを見つけるところから始まって、自分にとっても楽しく貴重な体験になりました。以前から「鈴木さんのまわりに20代、30代の若い人が多いのはどうしてなんだろう?」と考えていて、もしかしたら自分も含めて、みんな人生相談に来ているのかなと思ったんです。楽しく生きるコツや考え方を教わったり、単純に鈴木さんと話していると明るい気分になったり、そういうことを求めて集まっている。だからはじめは、そういう若い人向けの人生論集みたいなものを作れないかなと考えていたんです。
鈴木:それにしても、「文学」っていうタイトルを聞いたときには驚いた。
西澤:鈴木さんと雑談していると、江藤淳さんと大江健三郎さんの論争のことや、野坂昭如さんのご自宅に行かれた話、池澤夏樹さんの『現代世界の十大小説』がいかにおもしろいかとか、文学の話がどんどん出てくる。しかも、朝井リョウさん、中村文則さん、又吉直樹さんといった、現代を代表する作家たちと次々と対談をなさっている。鈴木さんという人は、そもそもが文学青年で、文学に対する関心をずっと持ってきたんだなと気づいたんです。それで『ジブリの文学』というタイトルが思い浮かびました。ぼくが決めたというより、雑談を通じて導いてもらったような感じです。
鈴木:昔からそうなんだけど、ある人が何かをやろうとしているとき、その参考になるものを出すっていうのはわりと得意なんだよね。
西澤:それはすごく編集者的な振る舞いですよね。
文は人なり。これを読めばプロデューサーの教養(ねっこ)がわかる!
歴史的大ヒットを支えた“教養”と“言葉の力”、そして“ジブリの現在”がこの一冊に。『ジブリの哲学―変わるものと変わらないもの』から五年半、続編となるドキュメントエッセイ集。
鈴木敏夫/著 岩波書店
販売価格:1,900円(税込:2,052円)
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