ご使用のブラウザでは、Cookieの設定が無効になっています。
すべての機能を利用するには、ブラウザの設定から当サイトドメインのCookieを有効にしてください。



出産内祝いに添えるメッセージ、
書くときのマナーや例文を紹介

画像

出産内祝いは、お祝いをいただいたお礼であると同時に、贈る相手に赤ちゃんについて報告する意味合いも込められています。そのため、品物には赤ちゃんや自分たちの状況を伝えるメッセージを添えると良いでしょう。贈る相手は、親からのメッセージを通して、初めて赤ちゃんのことを知ります。今後も家族を暖かく見守っていただくためにも、贈る相手に喜んでいただけるようなメッセージを準備したいものです。
今回は、出産内祝いのメッセージを書くときにチェックしておきたいポイント、メッセージを書くときに気をつけたいマナー、贈る相手別文例などを紹介します。

出産内祝いメッセージを書くときのポイント

出産内祝いのメッセージに書く内容は、下記の4つのポイントをおさえておけば間違いありません。

・出産祝いへの感謝の気持ち
・赤ちゃんの名前やその由来、性別
・母子の健康状態など、家族の今の様子
・これからもよろしくお願いしますというご挨拶の言葉や、相手への気遣いの言葉

また4つのポイントに加えて親としての抱負を盛り込むなど、自分たちらしい内容を加えてみてもよいでしょう。ここで注意したいことは、贈る相手の中には独身の方や赤ちゃんを授かることのできない方など、さまざまな事情を抱えている可能性があることです。どんな相手にも、その配慮を忘れないようにしましょう。文面ではお礼の気持ちをまず伝えて、出産の喜びを大げさに表現しすぎないようにします。

メッセージカードのデザインにこだわっても◎

せっかくの機会ですから、メッセージカードのデザインにもこだわってみるのも良いでしょう。オーダーして作成する場合も、様々なサービスがあります。例えば最近増えてきたのは、赤ちゃんの動画を再生できるメッセージカードです。印刷してあるQRコードをスマートフォンで読み込むと、赤ちゃんの動画が再生できる仕組みになっています。赤ちゃんのかわいらしい様子を、よりリアルに相手にお伝えすることができますね。メッセージカードを作るのであれば、選択肢のひとつに入れても良いでしょう。

また、親しい友達など少数の方には、手作りのメッセージカードを贈るのも楽しいでしょう。カード形にカットした画用紙の周りをマスキングテープを張るだけでもかわいいです。クラフトパンチを使っておしゃれに型抜きするのもおしゃれです。手作りが大好きな方は、自分たちらしいオリジナリティあふれるメッセージカード作りに挑戦してみてもいいかもしれません。

出産内祝いメッセージのマナー

画像

出産内祝いのメッセージは、文章の内容はもちろん大切ですが、タイミングも重要です。出産祝いをいただいたら、早めにお礼を伝えることが大切です。もし体調などが優れずすぐに贈ることが難しい場合は、一度電話でお礼を伝えてから、改めて内祝いを贈りましょう。その他、出産内祝いのメッセージを書く時に気をつけておきたいことをまとめました。

NGワード(忌み言葉)は使わない

縁起が悪いとされ、お祝い事では使ってはいけないとされているのが、忌み言葉です。出産祝いの場合は、生まれてきた子どもの死や不幸を連想させる言葉をいいます。
「切る」「流れる」「諦める」「落ちる」「絶つ」「避ける」「病む」「死(四)」「苦(九)」は忌み言葉とされているので使用しないことがマナーです。例えば「スタートを切る」「(あれから)月日が流れて」などの表現は避け、「新たに出発する」、「時が経過して」などと言い換えるようにすると良いでしょう。

連名でお祝いを頂いた場合

職場や友人からは、連盟でお礼をいただくことも多いのではないでしょうか。この場合、基本的には全体に向けたメッセージでよいかと思われます。
産まれた赤ちゃんを連れて職場などに顔を出す場合など、郵送でなく手渡しで皆さんにお礼をする場合は口頭でのお礼のみでよい場合もあります。
また、皆さんに出産内祝いの品物を渡す手配をしてくださる上司には、そのお礼もかねて、個別にメッセージカードをつけると丁寧になります。

相手が喪中の場合

この場合は弔事を優先して、出産内祝いはあえて遅らせる方が良いでしょう。四十九日以降に、お世話になったことへの感謝・相手への気遣い・出産祝いのお礼を伝えましょう。

出産内祝いメッセージの例文

画像

今度は、出産内祝いのメッセージ文を紹介していきます。職場の人・友人・両親や兄弟・親族ごとにおすすめの文例を紹介していきますので、参考にしてみてください。

基本的な文例

「この度はお気遣いの品を御送りいただきありがとうございました。
おかげさまで母子ともに元気にしています。
心ばかりの品をお贈りしましたので、ご笑納ください。
今後とも親子共々よろしくお願いいたします。」

「この度は子どもの誕生へのお祝いをいただきありがとうございました。
出生は○月△日、◇◇(ふりがなをいれる)と名付けました。
ささやかですが、心ばかりの品をお贈りします。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。」

「この度は温かいお祝いをいただき、まことにありがとうございました。
子どもは、○○○○との願いを込めて(由来)、◇◇と名付けました。
日々健やかに成長しております。
ささやかですが、お礼に心ばかりの品をお贈りいたします。
季節の変わり目、どうぞご自愛くださいませ。」

(遅くなった場合)
「この度はお祝いをいただきありがとうございました。
すぐにお礼をお贈りするところを、大変遅くなり申し訳ありませんでした。
これからも、親子共々どうぞよろしくお願いします」

職場の方に贈る場合のメッセージ例文

会社関係者には、「新しく家族が増えたので、今後はさらに仕事に励みたい」など、仕事に意欲的であることを伝える内容にすると好印象です。

上司、先輩

「○○の候、お元気にお過ごしでしょうか。
先日はご丁寧なお祝いをいただき、誠にありがとうございます。
子どもには△△△のという願いを込めて○○と命名いたしました。おかけざまで、母子ともに健康にすごしております。
日々成長している娘を見ていると、親になった実感とともに、責任感を感じ身の引き締まる思いにもなります。
仕事復帰の際は、一層充実した気持ちで業務に励みたい所存でございます。どうぞご指導のほどをよろしくお願い申し上げます。
心ばかりではありますがお礼の品をお贈りいたします。
まずは書面にて、お礼申し上げます。
敬具
○年○月○日」

(育児休暇中の場合、下記のメッセージを入れても良いでしょう。)
「今度○ヵ月は育児休暇をいただくため、皆さまにはご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
子どものためにも一層精進するつもりですので、どうぞご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします」

同僚・部下

仕事で助けてもらったことやこれからのことを思いやるようなメッセージを加えます。

「木々の葉もすっかり色づいてきましたが、お元気でお過ごしですか。
先日はお祝いの品をお贈りいただき、どうもありがとう。とてもかわいい○○、今はリビングルームに飾って楽しんでいます。
ささやかですが、お礼のしるしに心ばかりの品を贈ります。以前から△△さんが愛用している◇◇の◇◇です。お役にたてればうれしいです。
まずはお礼まで。」

「先日はお祝いをありがとう。
仕事でもプライベートでも、いつも助けてもらって感謝しています。
育児は初めてのことでばたばたしていますが、楽しくにぎやかな毎日です。
ささやかですが、内祝いを贈ります。
暖かくなったら顔を見に遊びに行かせてね」

友人に贈る場合のメッセージ例文

親しい間柄の友人でも、親しき仲にも礼儀あり、の気持ちを忘れてはいけません。普段通りの言葉遣いで結構ですが、お礼など大事なことはきちんと伝えるようにしましょう。

「お祝いのプレゼントをどうもありがとう!
さすが先輩ママ! 早速愛用させてもらっています。
ささやかですが、内祝いをお贈りします。気に入ってもらえたら嬉しいな。
いつでも○○に会いに、遊びに来てね。」

「すてきな出産祝いをありがとう。
いただいた○○を、早速△△が気に入って、四六時中離しません。
ささやかですが感謝の気持ちを贈りますね。
これからもどうぞよろしくね」

両親・兄弟に贈る場合のメッセージ例文

両親や兄弟に感謝の気持ちを伝えることはもちろん、今後、子供のことで相談したり面倒を見てもらったりする機会もあるかもしれません。気恥ずかしいかもしれませんが、きちんと感謝の気持ちや、「新しい家族共々、よろしくお願いします」という気持ちを伝えるようにしましょう。

「この度は、使い勝手のよい○○をどうもありがとう。
△△も気に入ってくれたようです。
これからもたくさんお世話になりますが、よろしくね」

「この度はお祝いをどうもありがとう。
○○のために大切に使わせていただきます。
毎日少しずつ、子どもの世話に慣れてきている気もするけれど、まだまだ分からないことだらけです。人生の先輩としてこれからもいろいろと教えてね。
気持ちばかりですが、お礼を贈ります」

親族(祖父母・親戚)に贈る場合のメッセージ例文

親族には堅苦しすぎず、かつ丁寧な気持ちも伝わるように工夫します。

「○○の季節となり、温かい春が待ち通しくなる毎日ですが、お元気ですか。
このたびは素敵な贈りものをありがとうございました。さっそく愛用させていただいております。
春の訪れに生まれた喜びを込めて、△△と名付けました。おかげさまですこやかに育っています。お近くにお越しの際には、ぜひ顔を見にきてくださいね。
ささやかな内祝いをお贈りします。
またお会いできる日を楽しみにしています。」

(親族に子育て経験者がいる場合、下記のメッセージを加えても良いでしょう。)
「慣れない育児でてんやわんやですが、子育ての先輩である○○さんに相談させていただくこともあるかと思います。その時はどうぞよろしくお願いします!」

出産を祝ってくれた方々に、メッセージできちんと新しい家族を紹介しましょう

相手の気持ちがこもった出産祝いには、同じように気持ちを込めた内祝いを贈りたいもの。受け取ったら誰でも嬉しくなるようなメッセージを内祝いと一緒に贈れば、出産の喜びをお互いにさらに感じることができますね。これから続いていく子育てにおいて、周りの協力は欠かせません。その意味でも、「これから親子共々お世話になります」という挨拶を込めたメッセージを贈ることは、とても大切なことなのです。ぜひ自分たちらしいメッセージを、出産内祝いの品物に添えてみましょう。

笹西 真理

株式会社 トゥルース代表取締役
社団法人 日本マナーOJTインストラクター協会 創設者会長
マナースクール「Grace」主宰

元国内系国際線CAとして5年半実績を積んだ後、大手コンサルティング関連会社において、飲食・小売関連の販促・広告戦略を主とするコンサルタントとして活躍。2005 年に株式会社 Truth を設立。飲食・物販・SC・各種団体・大学など、マナー・接遇・コミュニーションを中心とした社員教育、人材育成に携わる。また、2010 年一般社団法人日本マナー OJTインストラクター協会を立ち上げ、代表理事に就任。現在、約 400 名の講師と共に「サービス業の未来を輝かせる」をミッションに全国を飛び回る。

▼著書
『どこまでOK?がすぐわかる! 冠婚葬祭の新マナー大全』(成美堂出版・2019年2月出版)、『気くばりの教科書』(泰文堂)
『いつもうまくいく人の習慣』(リンダパブリッシャーズ)

ページの先頭へ