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クラシック聴くならコレ!! 今だから聞きたい!厳選!クラシックセレクション

『J-WAVE』MORNING CLASSICを深堀する!! EVERY MONDAY - THURSDAY 08:05 - 08:10

8月のコンサートで楽しめるクラシック

田中 泰 氏 コメント
昔は“コンサート不毛の季節”と言われた8月も、今や素敵なコンサートの花盛り。この中から素敵な名曲をピックアップしてみたいと思います。まずは、レナード・バーンスタインの遺志を継ぐ札幌のPMFオーケストラ公演から、ショスタコーヴィチの「交響曲第4番」。作曲当初ソ連において政治的に批判されたこの作品も、いまではすっかり名曲の仲間入りです。続くプーランクの「フルート・ソナタ」は、20世紀最高のフルート・ソナタと言われるのにも納得の名旋律。プーランク独特のメロディが心にしみること間違いなし。映画館で楽しむオペラで人気の「METライブビューイング」はアンコール上映がスタートし、ヴェルディの「アイーダ」の壮大なステージをもう一度見たいところです。最後は、来年生誕250年を迎えるベートーヴェン唯一のオペラ「フィデリオ」。作品の肝となる序曲を4つも書いたベートーヴェンの苦悩の後がにじみ出そうな名曲です。

旅にまつわるクラシック

田中 泰 氏 コメント
夏休みといえば旅行に出かける方も多いはず。というわけで、今回は作曲家たちの旅にまつわる名作をご紹介します。まずはガーシュウィンがキューバのハバナ旅行の思い出をまとめた「キューバ序曲」は、まさに旅日記の趣です。生涯に179回の旅を行い、27カ国を訪れたサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番「エジプト風」からは、エジプトとアフリカへの愛が伝わってくるよう。スペインの作曲家タレルガの「アルハンブラの思い出」は、名高いアルハンブラ宮殿の印象を美しいギターのトレモロで描いた超人気作。ギター経験者なら必ず弾いたことがあるだろう名曲ですね。最後はインドをこよなく愛する現代作曲家フィリップ・グラスのオペラ「サティアグラハ」をご紹介。ミニマルミュージックで描いたガンジーの人生のなんと印象的なことか。メロディが耳について離れません。

小説にまつわるクラシック

田中 泰 氏 コメント
7月は「文月」ということで、小説にまつわるクラシックを特集します。クラシック音楽が登場する作品をいくつぐらいご存知でしょう? まずはロシアの文豪トルストイの短編小説「クロイツェル・ソナタ」は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲第9番「クロイツェル」をイメージした作品です。日本の小説のなかでは、この秋映画化が決まった平野啓一郎の「マチネの終わりに」と、恩田陸の「蜜蜂と遠雷」の2作品が気になる所。そして今をときめく人気作家伊坂幸太郎の小説もまた音楽をイメージした作品のオンパレードです。代表的なところではシューベルトの歌曲「魔王」をタイトルにした作品「魔王」の面白さは抜群です。小説を読んでから聴くか、音楽を聴いてから読むか。蒸し暑さも忘れるほどの時間をぜひご体験あれ。

ウラディーミル・ホロヴィッツ没後30年に寄せて 2019年7月

エッセンシャル・ウラディミール・ホロヴィッツ

シューマン:子供の情景&クライスレリアーナ ほか

ホロヴィッツ(ウラディミール)

1,600 (税抜)

ホロヴィッツとシューマン

田中 泰 氏 コメント
今から40年ほど昔の学生時代。ホロヴィッツを夢中になって聴いていたことによって身近に感じられるようになった作曲家がシューマンだ。何しろ当時はホロヴィッツの録音レパートリーを辿りながらクラシックの知識を貪欲に取り込んでいる時期だっただけに、何もかもが新鮮そのもの。その意味ではシューマンの魅力を教えてくれたのもホロヴィッツだったと言えそうだ。中でも印象的だったのが「子供の情景」だ。小品13曲で構成される音楽の美しさはまさに破格。ホロヴィッツの美しいピアノの音色が最も輝く瞬間がここにある。第7曲「トロイメライ(小さな夢)」は、ホロヴィッツの愛想曲で、リサイタルのアンコールでも必ず弾いていた名曲だ。彼の演奏を真似しようとして「トロイメライ」を一生懸命練習した学生時代も今は懐かしい思い出だ。


『JAL機内クラシックチャンネル』で聴けるおすすめクラシック音楽

7月のテーマは、「開幕を告げる華やかな調べ」

田中 泰 氏 コメント
オペラやバレエなどの舞台作品においては、本編が始まる前にかならず「序曲」や「前奏曲」が演奏されます。これは遅れてくる聴衆が席につくまでの時間稼ぎなどという説もありますが、なにはともあれ、作品全体のイメージを膨らませる大切なバナーの役割も担っています。というわけで、作曲家たちもとりわけ力が入ったのではないかと思われる「序曲」や「前奏曲」は、単独で聞いても楽しめる名曲の宝庫なのです。まずは、ヨハン・シュトラウス二世のオペレッタ「こうもり」序曲。こちらはウィーンフィルのニューイヤーコンサートの定番曲。続いては、ビゼーの名高い「カルメン」と「アルルの女」の前奏曲。そしてロッシーニの「泥棒かささぎ」序曲は、かの村上春樹さんのお気に入りとしても有名です。ワーグナーの「タンホイザー」序曲は、CMなどでもお馴染みの名旋律。勇壮な雰囲気を是非ご堪能ください。


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