ご使用のブラウザでは、Cookieの設定が無効になっています。
すべての機能を利用するには、ブラウザの設定から当サイトドメインのCookieを有効にしてください。



バックナンバー

クラシック聴くならコレ!! 今だから聞きたい!厳選!クラシックセレクション

『J-WAVE』MORNING CLASSICを深堀する!!   EVERY MONDAY - THURSDAY 08:05 - 08:10

文学とクラシックの蜜月に浸る

田中 泰 氏 コメント
秋は読書の季節、ということで今週は文学にまつわるクラシックの名曲を特集。クラシックを聞きながら読書する秋の夜長は最高にクールですよ。
まずは、ドイツの文豪ゲーテの戯曲「エグモント伯爵」にベートーヴェンが音楽をつけた劇付随音楽「エグモント」から「エグモント序曲」をご紹介。冒頭の和音を聴くだけで元気が出そうなところがベートーヴェンならでは。
続いてフランスの詩人ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」に啓発されたドビュッシーの歌曲「月の光」。有名なピアノ曲と併せて聴いて欲しい。
さらには、イギリスの劇作家シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」は多くの作曲家の創作意欲を刺激。中でもチャイコフスキー幻想序曲はロマンティックの極みだ。
最後はアイルランドの詩人オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」を題材にしたR.シュトラウスのオペラ「サロメ」から「7つのベールの踊り」をご紹介。これはまさに刺激的な夜になりそうな予感。

コルンゴルトを知っていますか?

田中 泰 氏 コメント
今週は、今年生誕120年&没後60年のメモリアルイヤーを迎えるウィーンの作曲家コルンゴルトを特集。
「モーツァルトの再来」と言われた神童時代から、ナチスの迫害を避けてアメリカのハリウッドに渡り、映画の黄金時代に貢献した天才作曲家の魅力をぜひご堪能あれ。
まずは、彼の名前をヨーロッパ中に知らしめたオペラ「死の都」をご紹介。なんとコルンゴルト23歳の時に作品だ。
続いてはハイフェッツが愛奏したことでも有名な「ヴァイオリンとピアノのための4つの小品」から「庭園の場」
そして、ハリウッドで活躍していた時代の代表作「王女エリザベス」。これはまさに今を時めく「スター・ウォーズ」や「ET」そのもの。コルンゴルトの影響力の大きさを再認識する作品だ。
最後はこれまたハイフェッツゆかりの作品「ヴァイオリン協奏曲」。コルンゴルト独特の極めつけにロマンティックなメロディに浸りたい。

秋の夜長のクラシック

田中 泰 氏 コメント
9月にはいった今週は、秋の夜長の季節にちなんで「夜にまつわるクラシック」を特集。まずはスペインを代表する作曲家ファリャ「スペインの庭の夜」。エキゾティックな音楽には夜の気配がたっぷり。
続いてフランスの作曲家ラヴェルのピアノ曲「夜のガスール」。音の魔術師ラヴェルが手がけた精巧でちょっと不気味な音楽は秋の夜長にピッタリ。
そしてシェーンベルク初期の代表作「浄められた夜」の美しさは抜群。これを聴けば難解な現代音楽のイメージが強いシェーンベルクの印象が変わるはず。
最後はベルリオーズの「幻想交響曲」から第5楽章「ワルブルギスの夜の夢」をご紹介。妄想癖の強いベルリオーズが自らの生涯を描いたこの作品の刺激は強烈。印象的な鐘の音と共に魔女たちがやって来る!?

9月のコンサートで楽しめるクラシック特集

田中 泰 氏 コメント
いよいよ秋の本格的なコンサートシーズン開幕が近づいてきた今週は、コンサートで楽しめるクラシックの名曲をご紹介。
まずは、改修工事のために休館していて半年ぶりのお目見えとなるサントリーホール。その記念すべきリニューアル公演で演奏されるのが、ロッシーニ晩年の大作「ミサ・ソレムニス」だ。音楽界から引退後30年以上も経った巨匠が遺したこの作品の深みはまさに格別。
続いては、同じくイタリアのオペラ作曲家ヴェルディ晩年の大作「オテロ」。シェイクスピアの名作が音楽になるとこんなに劇的。
さらには、村上春樹の新作「騎士団長殺し」のメインテーマとなったモーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」。小説を呼んだ方にはぜひ聴いてもらいたい名作だ。
最後は今年生誕120年、没後60年のメモリアル作曲家コルンゴルトの「シーホーク組曲」。今を時めく「スター・ウォーズ」のジョン・ウィリアムズにも大きな影響を与えた天才作曲家コルンゴルトに注目だ!

『JAL機内クラシックチャンネル』で聴けるおすすめクラシック音楽

JAL機内クラシックチャンネル 9月のテーマは「ベルカントの魅力」

PURE《ピュア》

田中 泰 氏 コメント
“美しい歌”という意味の「ベルカント」は、イタリアの作曲家たちにとっての永遠のテーマ。そしてその「ベルカント」をオペラの中で活かしたのが、ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニの3人だ。美しい歌が散りばめられた彼らの作品は誰が聴いても楽しめること請け合い、その中から選んだ極めつけのアリアは、どれもこれも絶品。まさにイタリア料理のフルコースを味わうが如し。そして絶品揃いの今回のプログラムの中でも今年没後40年を迎えた伝説の歌姫マリア・カラスが歌うベッリーニのオペラ「ノルマ」の代表曲「清らかな女神よ」は、TVCMなどにも使われる超人気曲。一度聴いたら耳について離れないほど印象的なメロディだ。秋本番のクラシックシーズン開幕を告げる素敵な歌声をぜひご堪能あれ。

君はグレン・グールドを聴いたか(その6)

ベートーヴェンをこんなに面白く聴かせるピアニストは他にいない!?(ベートーヴェン:3大ピアノソナタ)

田中 泰 氏 コメント
自分に合う作曲家の作品を嗅ぎ分ける能力は音楽家にとって最重要。そのあたりのグールドの能力は際立っている。バッハを中心としたレパートリーは、ベートーヴェンやモーツァルト、ハイドンを網羅しつつ、ピアニストにとって重要な作曲家ショパンやシューマンはほとんど手を付けていないあたりが潔い。実は「ベートーヴェンなんて」などと語った言葉を残しつつも、きっと自分に合っていることを意識していたに違いないグールドのベートーヴェン。それは多くのピアニストたちの演奏とは全く違うアプローチが新鮮だ。ピアノ学習者には絶対にお手本にならないこの演奏が、我々リスナーにとってはまさに宝物。その違いを聴き分けられるようになったらクラシックの泥沼に足をズブズブ踏み入れたも同然だ。

ページの先頭へ