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バックナンバー

クラシック聴くならコレ!! 今だから聞きたい!厳選!クラシックセレクション

『J-WAVE』MORNING CLASSICを深堀する!!   EVERY MONDAY - THURSDAY 08:05 - 08:10

映画の中のクラシック

田中 泰 氏 コメント
映画の世界はクラシックの宝庫ということで、今週は映画の中でとりあげられたクラシックの名曲をご紹介。きっと聴いたことがある曲に出会えるはず。
まずは1968年の映画「2001年宇宙の旅」で使われたリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」。作品冒頭のオルガンとトランペット、そしてティンパニの連打はクラシック史上最も有名な始まり方の1つに違いない。
続いては1979年の映画「地獄の黙示録」の戦闘シーンに使われたワーグナーの楽劇「ワルキューレ」から「ワルキューレの騎行」をご紹介。ワーグナーの音楽には人の気持を高揚させる不思議な力がありそうだ。
次は1984年の映画「アマデウス」で最も印象的に使われたモーツァルトの「交響曲第25番」。まさに映像が浮かんできそうな臨場感。
そして最後は、今のハリウッドで活躍するジョン・ウィリアムズなどに大きな影響を与えたウィーンの神童コルンゴルトの「シーホーク組曲」をご紹介。
これはまさに「スター・ウォーズ」の先駆けだ。

リゾートを感じるクラシック

田中 泰 氏 コメント
夏休み真っ只中の今週は、リゾート地で優雅な時間を過ごす方も多いはず。というわけで、今週はリゾート気分にピッタリのクラシックを特集。のどかな音楽はきっと疲れた心を癒やしてくれるはず。
まずはフランスの作曲家シャブリエ「ハバネラ」サン=サーンス「ハバネラ」をお届け。“キューバ・ハバナの踊り”を語源とするこの2つ作品の穏やかさと気だるさは、2人の作曲家が思い描いたキューバの風景そのものだ。
ブラジル滞在の思い出を作品に込めたミヨーの傑作「屋根の上の牡牛」の奇妙なリズムとメロディも特筆もの。ミヨーが感じた刺激的なブラジルの風景が目に浮かぶ。
最後はクレマン・ドゥセがショパンの作品をラグタイム風にアレンジした「ショピナータ」。この曲はリゾートホテルのロビーで聴こえてきそうな雰囲気満載。目をつぶって聴けば、そこはキューバかブラジルか。

山にまつわるクラシック特集

田中 泰 氏 コメント
山の日を迎える今週は、山にまつわるクラシックを特集。作曲家たちが想いを寄せた山のイメージは一体どんな音楽になっているのか。
まずは、山をイメージした音楽の定番中の定番、ムソルグスキーの組曲「はげ山の一夜」。「聖ヨハネ祭の前夜には不思議な事が起きる」というロシアの古い言い伝えに基づいたこの作品の面白さと迫力は抜群だ。
続いてはヴェルディのオペラ「トロヴァトーレ」から、ロマの母と息子による二重唱「我らの山へ」は、心打たれる名アリア。
北欧の作曲家グリーグが遺した「ペール・ギュント」組曲の中の「山の魔王の宮殿にて」は、ちょっとコミカルな管弦楽曲。魔王の手下トロルは宮崎アニメの「トトロ」のモデルになったとの噂もあり。
そして最後は、カールマンのオペレッタ「チャールダッシュの女王」から、最高に華やかな「山こそわが心の故郷」をご紹介。
久々に山に登ってみたくなるような作品の数々をぜひご堪能あれ。

真夏のギター特集

田中 泰 氏 コメント
熱さが続くこの季節を快適に過ごすのにぴったりの音色を持つ楽器、ギター特集。
まずは、今年没後100年を迎えたスペインの作曲家グラナドスの「12のスペイン舞曲」から「アンダルーサ」。これはピアノ曲からのギター編曲。
続いてバッハ「シャコンヌ」は、オーケストラやピアノなど様々な楽器のために編曲されている名作中の名作だ。本来は無伴奏ヴァイオリンのための曲をギターで弾くとどうなるのかをご体験あれ。
そしてチェンバロのために書かれたスカルラッティソナタのガラス細工のような美しさは、ギターにもぴったり。涼し気な風が吹きぬけるような趣を楽しみたい。
最後は映画「クレイマー・クレイマー」で使用されたヴィヴァルディ「マンドリン協奏曲」。2台のギターで演奏されるバージョンは、爽やかな朝を演出するのにぴったり。

8月のおすすめクラシック

田中 泰 氏 コメント
まずはミューザ川崎シンフォニーホールのオルガンを楽しむ「真夏のバッハⅡ」公演のプログラムから、バッハのカンタータ「目覚めよと呼ぶ声あり」。オルガンの響きに身を浸す快感をご体験あれ。
続いては「METライブビューイング2016−17」の中で一番人気をさらったR.シュトラウスの楽劇「ばらの騎士」。8月4日から東劇で始まるアンコール上映の目玉になりそう。観逃した方はぜひこの機会にご体験を。
次は「仲道郁代・青春の輝き」公演から、若きブラームスが書き上げた「ピアノ四重奏曲第1番」。ロマの踊りを描いた第4楽章は耳に着いて離れないほど印象的。
最後はイリーナ・メジューエワの「日本デビュー20周年記念公演」から、ベートーヴェン「ピアノソナタ第30番」をご紹介。後期3大ソナタの冒頭を飾るこの曲は、「不滅の恋人」に捧げたという伝説も頷けるほどの美しさだ。

『JAL機内クラシックチャンネル』で聴けるおすすめクラシック音楽

JAL機内クラシックチャンネル 8月のテーマは「くつろぎのクラシック」

アダージョ・カラヤン DX

田中 泰 氏 コメント
多くの人がクラシックに求めるイメージの中で、最も人気の高いのが「くつろぎ」のようだ。というわけで、今回は、誰が聞いてもくつろげること間違い無しの名曲をピックアップ。
その筆頭にあるアルバムが、かつて一世を風靡した「アダージョ・カラヤン」だ。 遅い速度を意味する音楽用語「アダージョ」の語源はずばり「くつろぐ」という意味のイタリア語。 古今東西人が求めるものは共通なのだろう。
このアルバムに収められた「カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲」「パッヘルベルのカノン」「G線上のアリア」や「マーラーのアダージェット」など、全てゆったりとしたテンポと心に沁みる美しいメロディの曲ばかり。
疲れた気分を癒す上でもきっと効果がありそうな名作の数々をぜひご体験あれ。
聞きながら眠りに落ちる快感は癖になりますよ。

君はグレン・グールドを聴いたか(その5)

ピアノ四重奏曲変ホ長調

田中 泰 氏 コメント
グールドの演奏の特徴はと言えば、「正確無比の指さばき」「鼻歌交じりの名(迷?)演奏」「作曲家の指示を無視した表現力」などさまざまな言い方ができそうだが、その全てが混じり合って、グールドならではの、そしてグールドにしかできない音楽が出来上がっているとも言えそうだ。
そこに更にもう一言加えるとしたら、それは「陶酔」だろう。
美しい音楽に陶酔しきって奏でられるグールドの音楽は、演奏者の陶酔が聞き手に伝播するような力を持っている。
その瞬間を体験できる代表作としてお薦めしたいのが、シューマン「ピアノ四重奏曲」だ。
ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4つの楽器で奏でられるピアノ四重奏曲の代表作として知られるシューマンのこの作品を選ぶのも、グールドならではの臭覚。自分にあった作品を見極めるのも才能だ。
この曲の第1楽章をぜひ聴いて欲しい。「陶酔」という言葉の持つ意味を改めて感じる瞬間がそこにある。

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