研究者、魚醤と出会う。 山形の離島・飛島塩辛を追って
白石哲也/編著 松本剛/編著 奥野貴士/編著 高木牧子/〔ほか〕著
発売日:2024年3月
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商品説明
僕たちは山形の離島、飛島に消えゆく魚醤(ぎょしょう)があると知り、調査へ向かった――。
「魚醤」という調味料をご存じだろうか。
秋田のハタハタで作る「しょっつる」や石川の「いしる」や「いしり」、香川の「いかなご醤油」は三大魚醤と知られているが、実はここ飛島でも古くから魚醤が作られている。
しかしその「飛島魚醤」は、消滅の危機に瀕している文化である。本書はその面白さを正しく追及した学術ルポだ。
調査過程を追いかけながら、様々なことがわかるように仕掛けた。島の皆さんへの取材を写真付きで掲載し、飛島魚醤の成分分析、飛島や酒田の漁業の状況など様々な角度から調べ、魚醤を使った料理も考えた。「飛島魚醤」を取り巻く人や文化、そして生物化学的視点からの記録といえるが、本書の深淵は実は別のところにある。それは何だったのだろうか。
伝統とは、文化とは一体なにか?
消え去ろうとしている「イカの塩辛」と人との関係は、なにを問いかけるのか。
気候変動が与える生活への影響や、高齢化・過疎化など、いま飛島が直面している諸問題は、より広い規模で顕在化している問題と地続きにあり、私たちにとって他人事ではない。
執筆は、白石哲也、松本 剛、奥野貴士、高木牧子、五十嵐悠、渡部陽子、高橋恵美子。
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目次
はじめに─考古学者、魚醤と出会う(白石哲也)
魚醤とは何か?/日本と東アジアの魚醤の起源/考古学者、魚醤と出会う/どうして飛島へ?/魚醤という文化
飛島の地図
調査スケジュール
●第1章 はじめて飛島に行く─失われていく魚醤(白石哲也)
ハワイよりも遠い「飛島」/漁師文化の息づく島/イカの塩辛は「魚醤油」だった?/はじめて島へ行く/物々交換のために/島全体で魚醤作り
●第2章 失われるものを記録・保存したい(白石哲也)
魚醤研究の二つの課題/発酵人類学もこなす実践者/生物物理学者でフィールドワーカー/飛島魚醤を保存する!
コラム1 発酵、魚醤の科学(奥野貴士)
●第3章 飛鳥行き研究チーム発足(白石哲也・松本剛・奥野貴士・高木牧子・五十嵐悠)
研究チームの結成(白石哲也)
よりよい未来を模索するために─人類学・松本剛
[四つの下位領域からなる人類学/自己を見つめ直し続ける人類学/目指すべきは他者理解ではなく、ともに未来を創ること]
細胞膜と西洋ナシそして魚醤─生物物理学・奥野貴士
[細胞膜を表現する研究/西洋ナシ畑の環境を表現する研究/細胞膜と西洋ナシの研究の共通点]
魚醤の可能性を世界から探す─山形県水産研究所・高木牧子
[資源利用部の初代研究員/タイへの出張/ハラール適合の魚醤づくり]
研究職から見る地元の海─山形県水産研究所・五十嵐悠
[好奇心を満たすために大学進学/海は人によって印象が異なる存在だ/想定外だった研究職]
調査メモ1 長浜さん(第二次調査:2023年7月18・20日)
「イカの塩辛作らねば、魚醤なんかまずいらないわけだけどもよ」
調査メモ2 渡部さん(第二次調査:2023年7月18?20日)
「実はわたしはあんまり好きじゃないの。息子が好きで、作ってくれって言うから」
調査メモ3 Sさん(第二次調査:2023年7 ほか
商品詳細
- 出版社名
- 文学通信
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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