麻痺治療の未来を拓く促通反復療法

川平和美/著

発売日:2024年9月

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ページ数
184p
ISBN
978-4-344-94777-1
著者情報
川平 和美(カワヒラ カズミ)
鹿児島大学名誉教授。1947年、鹿児島に生まれる。1974年鹿児島大学医学部卒業、1977年鹿児島大学医学部霧島分院(後の鹿児島大学霧島リハビリテーションセンター)リハビリテーション部助手、1986年内科助教授、1988年国立大学で初めてのリハビリテーション医学講座(田中信行教授)が鹿児島大学に開設されて、同助教授、1990年京都大学霊長類研究所(久保田競教授)へ、1991年アメリカの国立衛生研究所(NIH)へ留学。2005年鹿児島大学大学院リハビリテーション治療と研究、ならびに専門職への促通反復療法の普及活動を続ける。2022年4月鹿児島市キラメキテラスヘルスケアホスピタルに研究所を移し、活動を続ける

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商品説明

促通反復療法を考案した著者が解説。医師や理学療法士、作業療法士が実践すべき脳の神経回路を再建し、麻痺を改善するリハビリ治療とは。手指の麻痺、歩行障害、眼球運動障害…諦めかけていた脳卒中後の片麻痺を改善し患者の理想的な身体機能を取り戻す!脳卒中リハビリの常識を覆す。

脳の神経回路を再建し、麻痺を改善する
脳の回復期後も効果が認められた
日本発の画期的なリハビリテーション治療とは?

近年、脳神経科学の研究は著しく進歩し、脳卒中リハビリテーションの分野でも日本は世界トップレベルの治療環境と保険制度を整えています。しかし、この充実した体制にもかかわらず、脳卒中片麻痺のリハビリ成績は十分とはいえません。現在の一般的な治療法では長期間のつらい訓練を経ても、多くの患者が日常生活に支障をきたしたまま過ごさざるを得ない状況が続いています。
この背景には、脳卒中片麻痺に対するリハビリテーションにおいて、脳科学の進展を反映した新たな手法の開発や普及が停滞しているという問題があります。1990年代に、「脳の可塑性」という脳が損傷を受けても自らカバーしようとする機能が明らかになりましたが、わが国ではそれをリハビリに応用する取り組みは進んでいません。むしろ、1950年代に主流だった「脳卒中片麻痺は回復が困難で、発症から6カ月以降は改善しない」という考え方が、いまだに根強く残っているのです。
こうしたなか、著者が開発したのが画期的なリハビリテーション「促通反復療法(川平法)」です。長年にわたり脳卒中片麻痺患者のリハビリテーション治療の臨床に携わってきた著者は、アメリカ国立衛生研究所で脳の基礎研究に参加した際、当時最先端の発見であった「脳の可塑性」に着目しました。そして、この考え方をリハビリテーション治療に応用する道を探り、治療者の操作によって誘発される自動運動の反復により神経回路を再建・強化して麻痺改善を目指す方法を生み出したのです。
促通反復療法では、目標とする運動の神経回路を治療者があらかじめ促通操作で患者の脳に教えることによって、患者は治療者の指示に従い20 ?40分間動かす努力をすれば、目標の運動が実現・反復できるので試行錯誤を減らすことができます。
この治療法によって、「発症後数年経過した麻痺が2週間で改善に向かった」「指先の細かな運動が回復した」など、従来の治療では困難とされてきた症例でも著しい効果が得られているといいます。また、ヒトを対象にしたランダム化比較試験などの科学的効果検証を長年にわたって行っており、従来のリハビリテーション治療よりも優れた効果が得られることも実証されています。
本書では、促通反復療法の基本的な考え方と具体的な手技、さらに他の治療法との併用による相乗効果についても詳しく解説しています。
医療従事者には実践的な知識として、患者やその家族には麻痺改善の希望の光となる一冊です。

目次

はじめに

第1章 従来の療法が脳卒中患者を苦しめる 効果的な治療が行われていないリハビリテーション医療の現場
日本の脳卒中リハビリテーション治療は過去の遺物
脳はやったことしか覚えない
試行錯誤させない、患者に優しいリハビリテーション治療
脳の可塑性をふりかざすだけの“苦行”を容認
リハビリテーション医療は理念普及の時代から高度・効果的な治療技術を実践する時代へ
【理念普及の時代】
【高度・効果的な治療技術を実践する時代】
偏った「ADL優先」がリハビリテーション医療の本質をねじ曲げる
特に手指に対する有効なリハビリテーション治療が行われていない
振り回される治療者の悩み、技術力向上が頭打ち
このままでは、日本の麻痺の治療水準はいっこうに上がらない
最も困るのは患者とその家族

第2章 諦めていた片麻痺を驚くほど改善させる 神経路を再建・強化する促通反復療法とは
「選択的に、目標の神経路の興奮水準を高める」
画期的なリハビリテーション治療
意図した運動の誘発と反復のために:促通反復療法
「役立つ手」「役立つ脚」を目標とする治療法
患者が切望する手指の麻痺と歩行障害の回復にも効果
上肢と肘への基本的手技
1.肩甲骨の外転・外旋と内転・内旋
2.肩の屈曲
促通反復療法を体験した梨木香歩さんと鍋倉淳一教授の感想
3.前腕の回外
4.前腕の回外から手を顎へ
個々の指の運動
5.母指の伸展外転
6.母指の掌側外転
7.示指の伸展
8.示指の屈曲・伸展
従来のリハビリテーション法に比べ麻痺改善に大きな差
重度麻痺、慢性期の麻痺、歩行障害にも改善効果
下肢麻痺と躯幹、歩行障害へのリハビリテーション治療と効果
促通反復療法による片麻痺下肢と体幹の機能回復
片麻痺下肢への基本的手技
1.股関節内転筋の痙縮抑制法
2.股関節の伸展外転と屈曲内転
3.下肢の伸筋痙縮抑制と足関節の背屈
4.股関節の伸展・外転・外旋(保持)、膝関節の伸展⇔股関節の屈曲・内転・外旋、膝関節の屈曲(背臥位)
歩行訓練
歩行訓練の変革
立位バラ ほか

商品詳細

出版社名
幻冬舎メディアコンサルティング
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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