教育社会学研究 第96集「特集教育における排除と包摂」
発売日:2015年5月
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商品説明
この20年来の新自由主義政策によって格差社会が到来した。この格差社会は極めて許容しがたい「子どもの貧困」(相対的貧困率15.7%)を生み出している。日本教育社会学会では、こうした状況に対し「排除」と「包摂」を軸に、こうした格差や貧困の状況を含んだ<教育と社会>の現状に関する特集を組んだ。「排除」概念は、「格差」が何らかの経済資本・文化資本の量的差を示す概念であるのに対して、社会の中心にある制度や価値からの離脱や周辺化を意味した概念であり、またそれは文化レベルでの差異(例えば、民族問題)も射程にいれている。他方、「包摂」概念は、そうした「排除」状態から<教育と社会>への再入をめざすことを意味しており、「排除」の現状に対する対策を示すことができる概念だとひとまずは了解できる。しかし、「排除―包摂」概念には問題があることが指摘されている。それは、既存の<教育や社会>の枠組みそれ自体を問い直すことになしに、「包摂」を想定することは許されるのかという問題である。本特集では、教育における「排除―包摂」の理論的(概念的)問題から、排除の現状と実態、そして排除に対抗しうる教育実践をとりあげる。さらに、排除に対抗していく包摂の手段として、「社会保障」あるいは「福祉」と教育の連携の在り方も考えたい。これらの論稿によって、既存の<教育と社会>の枠組みそれ自体をとらえ返すという論点の考察を含みながら、最終的には「排除」に抗する「包摂」の可能性を考えていく。
商品詳細
- 出版社名
- 東洋館出版社
- フォーマット
- 単行本
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