水稲を襲ったウイルス病 縞葉枯病の媒介昆虫と病原ウイルスの実像を探る 補遺高田鑑三の論文「萎縮病稲試験成蹟」(1895)の再評価

鳥山重光/著

発売日:2010年10月

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  • 水稲を襲ったウイルス病 縞葉枯病の媒介昆虫と病原ウイルスの実像を探る 補遺高田鑑三の論文「萎縮病稲試験成蹟」(1895)の再評価
ページ数
306p
ISBN
978-4-88352-169-2
著者情報
鳥山 重光(トリヤマ シゲミツ)
1939年生まれ。青森県現むつ市出身。東京農工大学・農学部卒。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了、農学博士。1968〜1986年東京大学農学部(文部教官助手)。1977‐1978年オランダAgricultural University, Wageningen (Dept. Virology)に留学。1986〜2000年農業生物資源研究所、農業環境技術研究所(環境生物部、上席研究官)。2001〜2009年明治大学農学部(非常勤講師)。ウイルス学概論、植物ウイルス学、大学院特論担当。1999年、日本植物病理学会賞受賞

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商品説明

わが国の主要作物である水稲や麦類に発生するウイルス病の研究は,既にかなり進んでいた。とくに,イネ萎縮病のウイルス学的研究は世界的レベルを超えているという認識をみんなが持っていたと思う。
 イネ縞葉枯病は,水稲の被害の深刻さといい,流行期間の長さといい,研究者にとって遣り甲斐のある重要な研究対象であった。一方,病原ウイルスは,新しいタイプの特性をもったウイルスであったし,著者にとって,縞葉枯病研究は「ウイルスとは一体何なのか」を問う,興味の尽きない生命体,イネ縞葉枯ウイルスとの出合いとなった。縞葉枯病の大発生は,この病原ウイルスが展開した謎の多い一連のドラマとみることもできよう。イネ縞葉枯病の病原ウイルス研究に30年ちかく携わってきた著者が,数多くの研究者たちがかかわってきたこのイネ縞葉枯病と病原ウイルス研究を整理し,概観できるものにしようと思い立ったのがこの著書である。しかし,いざ始めてみると実験に明け暮れて全体を見ることをしてこなかったものにとって,容易な作業ではない。不十分ないたらない記述は,参考文献で補っていただけるようできるだけ掲載につとめた。(本書 序章より)。わが国の水稲栽培とウイルス病の発生、被害の原因をその根底から見直し,縞葉枯病大流行の2大要因である媒介昆虫と病原ウイルスに秘められた未解決問題に迫る意欲的著作。

目次

第1部 イネ縞葉枯病の突発的な流行と媒介虫ヒメトビウンカ(わが国の稲栽培とウイルス病発生の背景
奇病、幽霊病の発生と原因究明
栗林数衛技師による媒介昆虫の発見 ほか)
第2部 奇異なRNAウイルスRice stripe virus(イネ縞葉枯病の“枝分かれ糸状粒子”
イネ縞葉枯ウイルス(RSV)の病原性の本体
イネ縞葉枯ウイルス粒子の電子顕微鏡像―その構造 ほか)
補遺 高田鑑三の論文「萎縮病稲試験成績」(1895)の再評価(稲萎縮病の原因解明のための調査・試験
高田鑑三論文にみる有害ヨコバイの同定、命名に関する記述
滋賀県農事試験場が実施した稲萎縮病研究 ほか)

商品詳細

出版社名
創風社
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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