子どもが燃える河田流歴史討論の授業

  • 子どもが燃える河田流歴史討論の授業
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ISBN
978-4-18-431112-1
著者情報
江口 儀彦(エグチ ヨシヒコ)
1972年生まれ。福岡県福岡市立東光小学校教諭。TOSS/Advance所属

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商品説明

歴史を討論授業にしようとすると、まずはだかるのが、子どもがまったく何も知らないこと。奈良の大仏を知らない。時代背景も知らない。どうやって作ったのかも知らない。知らない尽くしでどう討論するというのか?そのヒミツ、集合知のシステムづくりを詳述。

まえがき

 6年生の社会科で討論の授業をしようとするといくつかのハードルがある。まず一つ目のハードルは,子どもたちがまったく何も知らない状態であるということだ。子どもたちの生活経験などをもとに討論することができない。例えば,「奈良の大仏作り。人々は進んで参加したのか」という討論をするとする。子どもたちは,まず奈良の大仏を知らない。当然時代背景も知らない。どうやって大仏が作られるのかも知らない。すべての情報を教師が子どもたちに入れてあげなければならない。AとBで討論をするとき,もし教師がAよりの情報を入れてしまえば,討論はAよりの討論になってしまう。逆もまた同様だ。次のハードルは論題の決定だ。論題は意見が割れればいいというわけではない。その論題で討論することによって,その時代に様々なことを子どもたちが自然に学んでいかなければならない。大仏についてだけ詳しくなっても仕方がないのだ。奈良時代とはどういう時代であったのかを討論の末に子どもたちが身につけなければならない。さらに,AやBの意見が正しいということを裏付ける「資料」を与えなければならない。これら様々なハードルをこえて討論が成立する。
 様々なハードルのある歴史学習での討論の授業ではあるが,ほとんどすべてを討論で授業している。なぜ,そのようなことができるのか。それは,討論が成立する授業のシステムがあるのだ。河田氏は,このシステムを「『集合知』の授業スタイル」とよぶ。
 河田氏は,6年生に「集合知」という授業のスタイルで討論授業を行った。
 河田氏が陸上競技会では,クラスの何人かを教師が引率していったときの話だ。陸上競技引率のため,残っている子どもたちには,社会の調べ学習をしておくようにという課題を出した。陸上競技会が終わって,帰ってくると
 「先生がいなくても社会の授業は楽しかった」
 と子どもたちが言っている。
 何をやっていたんだ!と訳をたずねると,子どもたちは,自分たちで調べたことをもとに勝手に討論を行っていたのだ。
 このように子どもたちが教師の手をはなれ,自分たちで学習することができる「『集合知』の授業スタイル」を分析し,追試可能な形で提案するのが本書の目的である。

   /江口 儀彦

目次

まえがき
第1章 目の当たりにした社会科討論
 1 私は見た! 指名なし討論 /平松 英史
 2 子どもの感想で内部情報を蓄積 /平松 英史
 3 討論の手入れ /大貝 浩蔵
 4 圧巻板書 /大貝 浩蔵
 5 論がつながる /吉谷 亮
 6 資料をもとにして言わせる /林 健広
 7 多様な意見の交流が子どもの学びを深める討論 /木原 仁
 8 資料読み取りの能力を鍛える /江口 儀彦
第2章 江戸時代の文化。「女歌舞伎禁止に賛成か,反対か」
 1 「女歌舞伎禁止に賛成か,反対か」討論分析 /岸 義文
 2 日本人の気概 伊能図 授業の概要 /山田 恵子
 3 子どものノートから見えてくる授業 /内藤 恵子
第3章 奈良の大仏作り。「人々は進んで参加したのか」
 1 授業の概要 /奥田 嚴文
 2 子どもの意見分析 /桑原 佑樹
第4章 大塩平八郎の乱に賛成か,反対か
 1 子どものノートから授業を分析 /中山 崇
 2 超ハイレベルな討論 /橘 直人
第5章 集合知の授業分析
 1 誰もが活躍できる討論授業システム /江口 儀彦
 2 内部情報蓄積のシステム /江口 儀彦
 3 ネット情報が討論に異説を加える /江口 儀彦
 4 社会科討論の授業を作るパーツ /江口 儀彦
第6章 日常指導で子どもを鍛える
 1 日常的に指名なしを鍛える /河田 孝文
 2 討論をつなげさせる /林 健広
第7章 集合知の授業システムを追試する
 1 人々は奈良の大仏作りに進んで参加したか? /中山 崇
 2 鎌倉時代 源頼朝について /桑原 佑樹
 3 使者を斬ったことに賛成か反対か /吉谷 亮
 4 内部情報の蓄積が討論への第一歩 /岸 義文
 5 米作りが行われる前と後の違い /中山 崇

商品詳細

出版社名
明治図書出版
対象年齢
教員
フォーマット
単行本

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