戦間期チェコのモード記者ミレナ・イェセンスカーの仕事 〈個〉が衣装をつくる
発売日:2023年2月
- ページ数
- 321,79,13p
- ISBN
- 978-4-86110-865-5
- 著者情報
- 半田 幸子(ハンダ サチコ)
1978年、岩手県生まれ。専門は中東欧メディア文化史/文化論、国際文化論、比較文化論、外国語教育。高校在学時にカナダ・アルバータ州、セントポール高校に一年留学。東京外国語大学外国語学部ロシア・東欧課程チェコ語学科卒。大学卒業後、在チェコ日系企業で通訳等を経て大学院入学。2020年9月東北大学大学院国際文化研究科博士三年の課程修了。博士(国際文化)。仙台徳洲看護専門学校、東北文化学園大学、宮城学院女子大学にて非常勤講師(比較文化および英語)を経て、2020年9月よりノースアジア大学法学部専任講師
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商品説明
“カフカの恋人”として知られたミレナ・イェセンスカー。その文脈で語られる不遇なイメージからこれまであまり素顔を知られることがなかったが、彼女は激動の戦間期(1920-30年代)に国家アイデンティティの揺らぐ中欧チェコにおいて、生活主体としての女性たちに向けて新しいファッションやライフスタイルを啓蒙したモード記者であった。その信条は「シンプル」。多くの新聞や雑誌に載せた翻訳記事、執筆記事の収集・考察を通して、当時のジャーナリズムが人々の意識形成に果たした役割を明らかにするとともに、イェセンスカーとその仕事を、中欧メディア史におけるモードの担い手として位置づけ直す。巻末にイェセンスカーによる翻訳記事(306本)、執筆記事(1118本)目録を収載。
目次
はじめに
凡例
序章 今日、イェセンスカーを論じる意義
第1節 本書の目的と意義:新たなミレナ像を求めて
第2節 これまでの研究と問題の所在
1 伝記と「ミレナ神話」
2 著作研究
3 モードおよびメディアに関する研究
第3節 研究の方法
第4節 本書の構成
第1章活動の背景:民族および女性の解放とそのメディア
第1節 前史:10世紀から第一共和国前まで
第2節 1920年代:国民国家形成期の女性向け雑誌
1 創刊ラッシュと民族意識の高まり
2 誌面に見る民族意識
3 新聞における女性向け紙面
第3節 女性向け紙面の代表的なジャーナリスト
1 オルガ・ファストロヴァー
2 マリエ・ファントヴァー
第2章 イェセンスカーの執筆活動
第1節 記者前史:女子ギムナジウムにて
第2節 翻訳者として
第3節 フェイェトニスト(文芸欄執筆者)として
第4節 モード記者として
1 『論壇』において
2 『国民新聞』において
3 『鮮やかな週』において
4 『人民新聞』において
第5節 1930年代の活動
1 左翼系新聞・雑誌において
2 『現在』において
第3章 1920年代チェコにおけるモードとモード記者の役割
第1節 想定した読者像
1 読者の性別、年齢および社会層
2 中間層に向けた思い
3 小括
第2節 モードとモード記者の意義
1 1920年代初頭の言説
2 ギムナジウム時代の言説
3 時代認識とモード記者の意義
4 小括
第3節 記事の特徴―外見と内面とその調和
第4章 モード・ライフスタイル論(1)理想の追求
第1節 シンプルという理想
1 装飾の排除
2 機能性や合理性の重視
3 精神面におけるシンプル
第2節 女性の生き方
1 男女平等について
2 モダンな女性の理想像
3 仕事と家庭と衣服
4 イヴニングドレスの特権性と価値観
第3節 シンプルが理想とされた時代に―まとめにかえて
第5章 モード ほか
商品詳細
- 出版社名
- 春風社
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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