マヤ文明の戦争 神聖な争いから大虐殺へ
発売日:2022年11月
- ページ数
- 530p
- ISBN
- 978-4-8140-0447-8
- 著者情報
- 青山 和夫(アオヤマ カズオ)
茨城大学人文社会科学部教授(マヤ文明学、メソアメリカ考古学、文化人類学専攻)。1962年京都市生まれ。東北大学文学部史学科考古学専攻卒業。ピッツバーグ大学人類学部大学院博士課程修了。人類学博士(Ph.D.)。1986年以来、ホンジュラスのラ・エントラーダ地域、コパン遺跡、グアテマラのアグアテカ遺跡、セイバル遺跡、メキシコのアグアダ・フェニックス遺跡や周辺遺跡などでマヤ文明の調査に従事している。「古典期マヤ人の日常生活と政治経済組織の研究」で日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞を受賞。日本を代表するマヤ文明学の推進者
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商品説明
接近戦を中心とした高位の捕虜を得るための戦争が、王朝の盛衰を明らかにする。暦の計算や宗教儀礼に没頭していたミステリアスな文明、という虚像を剥ぎ取り、古代から植民地独立まで、彼らの戦争に迫る。壁画、彫像、彩色土器などに視覚化されていた戦争を、考古学的見地から実証する。
20世紀半ばまで、戦争のない平和な文明と誤解されていたマヤ文明。しかしその後、多くの防御遺構の発見・壁画の解読などから、戦争が頻繁に行われていたことがわかってきた。壁画、彫像、彩色土器などに視覚化されていた戦争を、考古学的見地から実証する。石槍による接近戦を中心とした高位の捕虜を得るための戦争が、王朝の盛衰を明らかにする。暦の計算や宗教儀礼に没頭していたミステリアスな文明、という虚像を剥ぎ取り、古代から植民地独立まで、彼らの戦争に迫る。
目次
口絵
はじめに
序章 戦争の痕跡──戦争研究史概略
1 マヤ文明の特徴
地理的範囲と時間軸
多様な環境と非大河灌漑農業
都市の神聖なランドスケープと支配層の社会的役割
統一王朝のないネットワーク型の文明
2 マヤ文明の戦争研究史の概略
「戦争のない平和な文明」と誤解していた古いマヤ文明観
戦争を繰り広げた新しいマヤ文明観
3 戦争の痕跡
考古学で戦争を実証する
ライダー(航空レーザー測量)の導入
受傷人骨と移民動態
碑文や図像から戦争を解読する
碑文に記された「彼らの」戦争の種類
第1章 マヤ文明の戦争の特徴
1 儀礼的戦争か,政治・経済的利益を巡る戦争か
戦争捕虜の捕獲
後古典期後期の戦争捕虜と奴隷
人骨の「戦勝トロフィー」
殺傷力の弱い武器と接近戦
先古典期と古典期の武器
後古典期の武器
政治・経済的利益を巡る戦争の儀礼的側面
2 誰が戦争に参加したのか
王朝間の戦争の距離
農民の戦争参加
戦争の時期
政略結婚と戦士女王
高位の女性の戦争捕虜
3 戦勝の儀礼,視覚化と社会的記憶
公共空間における戦争の視覚化と社会的記憶
排他的空間における戦勝の儀礼
土偶による日常生活における戦争の視覚化
4 ボナンパック遺跡の戦争の壁画を読み解く
ボナンパック遺跡の戦争の石製リンテル
ボナンパック遺跡の「壁画の神殿」の壁画
ボナンパック遺跡の戦争の壁画
ボナンパック遺跡の戦勝の公共儀礼の壁画
第2章 先古典期中期の戦争の痕跡
1 先古典期中期前半
アグアダ・フェニックス遺跡の巨大基壇と尖頭器
セイバル遺跡の貝製胸飾りと生贄の公共儀礼
ティカル遺跡の打首の埋葬と武器
シバル遺跡
2 先古典期中期後半
セイバル遺跡の戦争捕虜の生贄の公共儀礼
クエジョ遺跡の頭蓋骨製胸飾りと打首の生贄
ブラックマン・エディー遺跡の公 ほか
商品詳細
- 出版社名
- 京都大学学術出版会
- サイズ
- 23cm
- フォーマット
- 単行本
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