応援の人類学
発売日:2020年12月
- ページ数
- 327p
- ISBN
- 978-4-7872-3481-0
- 著者情報
- 丹羽 典生(ニワ ノリオ)
1973年生まれ。国立民族学博物館准教授。専攻は社会人類学、オセアニア地域研究
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商品説明
大学応援団の変遷、プロ野球の私設応援団の実態、伝統芸能とアイドルに熱狂する忘我現象などをフィールドワークに基づいて分析し、応援する人とされる人の世界を考察する。応援文化を多角的に描くことで、「他者との関わり合いのなかから生じる行為」を照らし出す。
ひいきのプロ野球チームを熱烈に応援して勝敗に一喜一憂し、アイドルを追っかけてオタクの生活に浸る。応援団のリードに手拍子を合わせる。応援団としてファンを統制する。
他者を激励して成功を自分のものとし、失敗を自分の責任のように背負い込む応援するという行為を、どういう心性が支えていて、生活にどのように位置付けているのだろうか。大学応援団の実態や、スポーツと芸能の現場――特にプロ野球の私設応援団と、親衛隊からヲタ芸まで――をフィールドワークに基づいて分析し、選手・演じ手と観客との関係を考察する。
大学応援団の歴史や因習に縛られた上下関係、「男の世界」に女性が入り込んで生じるジェンダー問題、伝統校の新入生へのイニシエーション行為、それらが時代とともに変貌するさまを解明する。
また、プロ野球の私設応援団が引き起こした事件と無秩序の実態、その後の統制と管理、トライアスロンなどの参加型スポーツイベントの地域住民と参加者の交流、さらには伝統芸能とアイドルに熱狂する忘我現象とは何か、にも迫る。
応援文化を多角的に描くことで、「他者によって自分の存在を確認する応援という行為」を照らし出す。
※お届け日が変更になりました
12月中旬→12月24日
目次
序 章 野次、喝采そして応援――応援の人類学的研究に向けて 丹羽典生
1 応援とは
2 応援へのアプローチ――スポーツと芸能を中心に
3 応援という研究領域の開拓に向けて
第1章 共感と感情的高揚からみる応援・支援――キリバス人・バナバ人の歌と踊りの事例に基づいて 風間計博
1 集団内の「感情的結合」
2 共感と他者理解の人類学
3 キリバス・ダンスが生み出す一体感
4 バナバ人の歌劇が喚起する共感
第1部 応援する組織――大学応援団を中心に
第2章 日本の大学応援団の原型――その変化と組織秩序が示唆する論点を考える 丹羽典生
1 応援団の原型と大衆化
2 二〇〇〇年代の応援団への民族誌的接近――関西地区の国公立大学の事例を中心に
3 原型の創出とその変化
第3章 日本の大学応援団での女性応援部門の創設と展開――神戸大学応援団を主な事例として 吉田佳世
1 大学応援団とは
2 女性応援部門創設以前――応援に参加しない女性部員
3 バトンによる女性応援の登場
4 三部制の確立――一九八〇年代
5 女性部員の役割とその変化
第4章 大学応援団の吹奏楽――関西学院大学応援団総部吹奏楽部の事例を中心に 戸田直夫
1 関西学院大学での現在の応援形態の確立
2 応援活動の分析
3 吹奏楽部としての活動
4 応援と演奏のはざま――音楽的要素の比較分析
第5章 伝統校という歴史空間を構築する応援団――岩手県立盛岡第一高等学校の事例から 瀬戸邦弘
1 バンカラ高校と応援団
2 盛岡一高における大運動会
3 ドラマトゥルギーによる通過儀礼
第6章 時代を映す鏡としての応援団――ある戦後新設高校の事例から 小河久志
1 三高応援団
2 応援団の変化
3 変化をもたらした外的要因
第2部 応援する人/ほか
商品詳細
- 出版社名
- 青弓社
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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