〈声なき声〉のジャーナリズム マイノリティの意見をいかに掬い上げるか

田中瑛/著

発売日:2024年5月

  • 〈声なき声〉のジャーナリズム マイノリティの意見をいかに掬い上げるか
  • 〈声なき声〉のジャーナリズム マイノリティの意見をいかに掬い上げるか
ページ数
281,4p
ISBN
978-4-7664-2963-3
著者情報
田中 瑛(タナカ アキラ)
実践女子大学人間社会学部専任講師。1993年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業(同メディア・コミュニケーション研究所修了)後、東京大学大学院学際情報学府社会情報学コース博士課程修了。博士(社会情報学)。日本学術振興会特別研究員(DC1)、九州大学大学院芸術工学研究院助教を経て、2024年より現職。日本計画行政学会・社会情報学会若手研究交流会優秀賞、など受賞多数

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商品説明

本書は、現代のデジタル化するメディア環境において、言説がより個別に、より自然に、より親密になり、「真正性」(本物らしさ)を追い求めるなかで、ジャーナリズムをどのように再定義すべきかを論ずるものである。『真相深入り!虎ノ門ニュース』や『ハートネットTV』、『クィア・アイ』といったTV番組の言説構造の分析から、ジャーナリズムが“声なき声”をいかに掬い上げ、活性化すべきかの方途を探る。そして、ジャーナリズムの担い手が送り手と受け手の垣根を超え、等身大の自分自身として語り、自分たちの居場所としてのメディアについて考える。そうした社会のかたちのイメージを描き出し、もっと幅広い文化的実践をジャーナリズムとして再評価していく。

SNS時代のジャーナリズム論
誰もが情報を発信し、フェイクニュースが氾濫するこの時代に、
ジャーナリストは「真正性」をいかに担保し、
マイノリティの声を掬い上げ、活性化させるべきなのか。

本書は、現代のデジタル化するメディア環境において、言説がより個別に、より自然に、より親密になり、「真正性」(本物らしさ)を追い求めるなかで、ジャーナリズムをどのように再定義すべきかを論ずるものである。
『真相深入り!虎ノ門ニュース』や『ハートネットTV』、『クィア・アイ』といったTV番組の言説構造の分析から、情報の送り手と受け手の関係性を編み直し、ジャーナリズムが〈声なき声〉をいかに掬い上げ、活性化すべきかの方途を探る。
そして、ジャーナリズムの担い手が送り手と受け手の垣根を超え、等身大の自分自身として語り、自分たちの居場所としてのメディアについて考える。
そうした社会のかたちのイメージを描き出し、もっと幅広い文化的実践をジャーナリズムとして再評価していく。

目次

序論 「声なき声」をどのように活性化すべきか
1 本書の論点――不可視化された「声なき声」をどのように活性化するのか
2 本書のアプローチ――生存戦略としての「真正性」
3 本書の構成

第1章 「声なき声」の活性化、「真正性」の政治
1 ジャーナリズムの役割を問い直す
2 民主主義の課題としての「声なき声」
3 「真正性」という価値の浸潤
4 「真正性」を媒介とする「声なき声」の連帯へ

第2章 「声なき声」と娯楽化する政治――『虎ノ門ニュース』における「読解の肩代わり」
1 反動的な実践に潜む「声なき声」を考える
2 「ネット右翼」が社会において占める位置
3 『虎ノ門ニュース』の批判的言説分析
4 日常生活から切断される「政治」

第3章 公共サービスメディアの葛藤――『ハートネットTV』におけるメッセージ性と「真正性」の調停
1 「声なき声」の活性化の拠点としての公共サービスメディア
2 福祉番組と公共性
3 相反するメッセージ性と「真正性」
4 公共サービスメディアの葛藤――普遍と個別、規範と「真正性」の架橋に向けて

第4章 ポピュラー・ジャーナリズムとしてのリアリティTV?――『クィア・アイ』における「裏側の物語」と連帯の政治
1 テレビ的なものと真正性
2 『クィア・アイ』にみる連帯の兆し
3 「裏側の物語」を通じた対話と「声なき声」の活性化
4 テレビ的なものの透明性、ジャーナリストの有名性

第5章 ジャーナリズムの境界線を引き直す――対話の場を紡ぐための役割
1 ジャーナリストの専門職的役割の変化?
2 「送り手-受け手」の相互主体を再検討する
3 「真正性」の政治における自己演技――ジャーナリストの直面するジレンマ
4 対話の場の共創としてのジャーナリズム

第6章 「真正性」の政治を内側から攪乱する――オルタナティヴなメディア環境はどのように可能か
1 メディアに潜む権力を読み解く
2 メディアにおける新自由主義的な権力構造
3 対話のための居場所をどのように蘇らせるか
4 メディア=場所を政治的問題にし ほか

商品詳細

出版社名
慶應義塾大学出版会
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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