同一性と個体 種別概念に基づく統一理論に向けて
発売日:2021年8月
- ページ数
- 450p
- ISBN
- 978-4-7664-2760-8
- 著者情報
- 横路 佳幸(ヨコロ ヨシユキ)
日本学術振興会特別研究員PD/南山大学社会倫理研究所プロジェクト研究員。2019年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程を単位取得退学。2020年、同大で博士号(哲学)を取得。専門は哲学、倫理学。「非認知主義・不定形性・もつれのほどき―分厚い語の意味論」(『倫理学年報』66集、2017年)で日本倫理学会2017年度和辻賞受賞
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商品説明
猫のティブルスは、尻尾を失ったとしても「ティブルス」なのだろうか―。「同一性」は哲学において最も基本的かつ重要な概念の一つである。本書は、その概念を統一的な視点から解明する。まず、同一性関係は形而上学的にどのように特徴づけられるかを分析し、「同一である」という表現や同一性言明を、意味論的な観点から説明する。そして、私たちが日常的な事物に対して行なう認知的な同定・個別化を、認識論や心の哲学、あるいは知覚の哲学の観点からどのように理解すべきであるかを検討する。本書は、種別概念に基づいた一つの統一理論を提出することで、このような困難な問いに答えようとする野心的な一冊である。
猫のティブルスは、尻尾を失ったとしても「ティブルス」と同一なのだろうか――
哲学において最も基本的かつ重要な概念である「同一性」を統一的な視点から解明する。
ある事物がそれ自体との間で同一であるという関係は、どのようなもので、なぜ成立するのだろうか。形而上学・ 意味論 ・ 認識論の三つの相における 「同一性」の諸問題に取り組み、その統一理論を提唱する野心的試み。
※お届け日が変更になりました
8月10日→8月18日
目次
序論
1 本書のテーマ
2 本書の目標と意義
3 五つの留意点
4 本書の構成とマニフェスト
第1章 予備的考察――種別概念をめぐる諸前提
1 三つの前提
2 種別概念小史――アリストテレス・ロック・ストローソン
3 種別概念の役割――種別的同一性規準の提
4 種別的同一性規準のちょっとした敷衍
5 種別概念の分類――実体的なものと制限的なもの
6 種別概念の射程――裸の個体の不在
7 諸前提のベクトル和
第2章 同一性関係の形而上学――相対主義から種別論的な絶対主義へ
1 根本的な疑問
2 同一性のウィギンズ的な解明
3 解明の系譜と「形而上学」
4 同一性の諸特徴
5 同一性の相対主義――ロックとギーチ
6 数え上げとパラドクス――フレーゲとギーチ
7 フレーゲの分析
8 普遍的な種別論の拒否?
9 種別的多元論
10 存在論上のデフレ主義?
11 相対主義のジレンマ
12 根拠付け問題と恣意性問題
13 同一性の種別論的な絶対主義(1)――絶対性とライプニッツの法
則
14 同一性の種別論的な絶対主義(2)――架橋原理と同一性規準
15 相対主義から種別論的な絶対主義へ
第3章 同一性表現の意味論――バトラーの区別を擁護する
1 バトラーの区別
2 同一性表現の関係項
3 チザムの解釈
4 バクスターの解釈
5 ギーチ的な意味論上の相対主義
6 カプラン的意味論から非指標的文脈主義へ
7 同一性表現の非指標的文脈主義
8 内包オペレーターの不在?
9 パラメーターを措定する根拠
10 非指標的文脈主義における理論的恩恵
11 ギーチの固有名論
12 固有名の指標主義
1 ほか
商品詳細
- 出版社名
- 慶應義塾大学出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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