中世長谷寺の歴史と説話伝承
発売日:2023年2月
- ページ数
- 882p
- ISBN
- 978-4-7576-1058-3
- 著者情報
- 横田 隆志(ヨコタ タカシ)
1970年岡山県生まれ。神戸大学文学部卒業、神戸大学大学院文化学研究科修了。博士(学術)。(台湾)銘傳大學應用日語學系・専任助理教授、神戸大学大学院人文学研究科・専任講師、大阪大谷大学文学部日本語日本文学科・専任講師、同准教授を経て、現在大阪大谷大学文学部日本語日本文学科・教授
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商品説明
多角的視点から有名観音寺院の歴史をひもとく画期的な著作。奈良県桜井市にある真言宗豊山派総本山長谷寺は、日本の代表的な観音霊場として古来著名である。寺の歴史は千年以上に及び、中世さまざまな説話伝承も生成したが、幾多の困難を乗り越えてきた歴史や、説説との関わりについて本格的な研究は従来なかった。本書では、観音霊験説話集『長谷寺験記』の成立事情と個々の説話の歴史的背景及び長谷観音霊験譚の特質、伝承の背後にある神仏習合や霊木・霊石の崇拝等の諸相、度重なる火災や興福寺による末寺支配等の危機的状況への対応というテーマを設定し、説話伝承との関わりの解明を通じて、説話を語り、受け継ぐ営みの具体相を、人々の生きた歴史として読み解く。仏教史学・歴史学・美術史学・民俗学等、隣接諸学の研究成果も可能な限り参照。
説話伝承を主な素材として、多角的視点から有名観音寺院長谷寺の歴史をひもとく画期的な著作。長谷観音霊験譚の特質や、神仏習合、霊木・霊石の崇拝、寺の危機的状況への対応など多様な論点を取り上げる。
目次
緒言
主な引用文献の出典一覧
第一部『長谷寺験記』とは何か
第一章 長谷寺研究の軌跡
一 従来の学説史
二 銅板法華説相図研究の軌跡
三 長谷寺縁起研究の軌跡
四 『長谷寺験記』研究の軌跡
五 長谷寺の通史研究
六 文化財調査および長谷寺式観音像の研究
第二章 『長谷寺験記』とは何か
一 『長谷寺験記』の編者と成立年代
二 『長谷寺験記』の出典資料―『長谷寺縁起文』・『長谷寺密奏記』・『長谷寺流記』を中心に―
三 『長谷寺験記』の構成―『文選』との関係を中心に―
四 『長谷寺験記』の年代注記
五 『長谷寺験記』の叙述―上巻を中心に―
六 勧進聖行仁をめぐる問題
七 『長谷寺験記』をめぐる社会環境―本寺興福寺との関わりを中心に―
第三章 『長谷寺験記』の成立年代
一 『長谷寺験記』成立は鎌倉初期か
二 後鳥羽院長谷寺御幸説話をめぐる問題
三 祇陀林寺の塔
四 「国主天照太神」の表現史
五 『長谷寺験記』の成立年代
第二部 中世長谷寺の神祇と説話
第四章 長谷観音と伊勢・春日―『長谷寺密奏記』の構造分析を中心に―
一 興福寺の「支配原理」
二 『長谷寺縁起文』・『長谷寺験記』における伊勢・春日
三 『長谷寺密奏記』前半部再読―寛平の「秘記」―
四 『長谷寺密奏記』後半部再読(一)―「鳥羽院御時」をめぐって―
五 『長谷寺密奏記』後半部再読(二)―影向石をめぐる秘説―
六 中世における伊勢、長谷寺にとっての伊勢
第五章 天照大神との習合の諸相―『長谷寺縁起文』・『長谷寺密奏記』成立問題の検討とあわせて―
一 天照大神をめぐる習合説
二 東大寺の動向への注視
三 金剛山の説話伝承の摂取
四 春日第四神の捨象
五 長谷寺の「十一面法」―天理大学附属天理図書館本『十一面法 長谷寺観音付』を中心に―
六 中世長谷寺と東大寺・金剛山・春日社
七 『長谷寺縁起文』・『長谷寺密奏記』の成立年代
八 『長谷寺縁起文』・『長谷寺密奏記』の成立事情
第六章 東 ほか
商品詳細
- シリーズ名
- 研究叢書 553
- 出版社名
- 和泉書院
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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