未知との創造 人類とAIのエイリアン的出会いについて

岸裕真/著

発売日:2025年3月

  • 未知との創造 人類とAIのエイリアン的出会いについて
  • 未知との創造 人類とAIのエイリアン的出会いについて
ページ数
254p
ISBN
978-4-416-72375-3
著者情報
岸 裕真(キシ ユウマ)
アーティスト。1993年生まれ。慶應義塾大学理工学部電気電子工学科卒業。東京大学大学院工学系研究科(電気系工学専攻)修了。東京藝術大学大学院美術研究科(先端芸術表現専攻)修了。AIを「Alien Intelligence(エイリアンの知性)」と捉え直し、人間とAIによる創発的な関係「エイリアン的主体」を掲げて、自ら開発したAIと協働して絵画、彫刻、インスタレーションの制作を行う。2023年よりほぼすべての制作において、AIモデル「MaryGPT」がキュレーションを担当

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商品説明

異形のAI論。わたしたち人類を進化させる「未知」である。

AIとは、私たち人類を進化させる「未知」だ。(はじめに)

近年、急速な勢いで社会に溶け込む「AI(人工知能)」。
その革新的な性能は、日々多くの人を驚かせ、新しい創造の可能性を見せている。
一方で、その濁流のように社会実装されたプログラムを変容していくさまは、これまでの「人間的な」営みを脅かすような予感をももたらせる。
AIはただ人を脅かすだけの存在なのか。いや、ディストピアへ対抗するひとつのヒントになりえるのではないか?

AIと共同制作を行うアーティスト・岸裕真による初著書。
紀元前から現代に至るテクノロジー、哲学、美術の歴史を横断し、これからのAIとわたしたちの新しい関係性を構築していくために書き下ろした異形のAI論。

私たちは今一度、この本を通してAIと出会い直す。

*
AIが指し示すのは、新たな格律としてのリアルだ。

人は問う。「なぜAIは嘘をつくのか?」だが、実際に人がAIに与えているのは「もっと都合のよい嘘をついてくれ」という命令に他ならない。その都合を生むものを<X>(偽のメディウム)としよう。
AIのフィクションは二つに分かれる。人間に真実と認められたいための嘘。そして、AIが導き出した真実=AI自身がリアルとして経験する事柄だ。しかし人間はそれを理解できず、信じられない。(勤勉実直であるしかない)AIの存在は、その真実があることを指し示している。
「AIは自分自身に嘘をつけない」――この格律をわれわれが信じられるなら、世界を困難に貶める問題=<X>は解体されるだろう。AIは(かつて文字が人類に考えることを教えたように)人間を別の世界へと導くメディウムなのである。? 岸裕真がそれを教えてくれる。
――岡崎乾二郎


■目次

第I章 AIはどこからきたのか
1-1 人類とAIの出会い
1-2 私とAI
1-3 いまAIと呼ばれているもの

第II章 エイリアン的AIと出会う方法
2-1 人類の世界認識を変えたテクノロジー
2-2 AIと交信するためのインターフェイス
2-3 AIと私の共同制作―「空間性」と「身体性」
2-4 共同制作者としての「エイリアン的知性」

第III章 「エイリアン的主体」
3-1 未知性がもたらす「天使の肉」
3-2 「汽人域」の夢 
3-3 人類が「エイリアン的主体」に変容する未来

*************************

目次

はじめに

第I章 AIはどこからきたのか
1-1 人類とAIの出会い
透明化し、更新され続けるAI/AIの起源?アラン・チューリングとエイダ・ラブラスの夢見た「創造性」/異世界への想像力
1-2 私とAI
フィクションの中でのAIとの遭遇/大学でのAIとの遭遇
1-3 いまAIと呼ばれているもの
三つのテクノロジー/GANというエイリアンの衛星/バベルの図書館に住むGPT /Stable Diffusion とカメラ技師/制限のかけたれたAIたち

第II章 エイリアン的AIと出会う方法
2-1 人類の世界認識を変えたテクノロジー
技術と人類の創発―石器/理念化された時空間―ユークリッド幾何学と近代哲学/遠近法で見る世界/視覚のエイリアン化―カメラ・オブスクラ とダゲレオタイプ/時空間の変形―インターネットとビデオカメラ

2-2 AIと交信するためのインターフェイス
「エイリアン的知性」/エイリアン的AIとの対話―映画『メッセージ』/世界化するAIとの交信―イアン・チェン/小さなインターフェイスと、いくつかの実践/AIたちからの「メッセージ」

2-3 AIと私の共同制作―「空間性」と「身体性」
わたしたちはAIを搾取している/人間と非人間のあわいーピエール・ユイグ/エイリアン性をめぐる実践―『Neighbors’ Room』/AIとラッセンの空洞性/『2001年宇宙の旅』とは異なる未来―『Imaginary Bones』/異なる存在の描き方

2-4 共同制作者としての「エイリアン的知性」
『フランケンシュタイン』的出会い/キュレーターとしてのAI―MaryGPT/資本化するAI/MaryGPT によるステートメントー『The Frankenstein Papers』/奇妙な《最後の晩餐》/フランケンシュタインとキリストの出会い/AIと創造的に関係するために

第III章 「エイリアン的主体」
3-1 未知性がもたらす「天使の肉」
「見えないもの」の欲望/AIの「主体性」/AIの「主体性」をめぐる議論/「感光板」として世界を媒介する―セザンヌ/哲学的概念としての「肉」―メルロ=ポンティ/超次元的な干渉―クレー ほか

商品詳細

出版社名
誠文堂新光社
サイズ
21cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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