ショローの女
発売日:2024年6月
- ページ数
- 276p
- ISBN
- 978-4-12-207524-5
- 著者情報
- 伊藤 比呂美(イトウ ヒロミ)
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに八〇年代の女性詩人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が共感を呼び、人生相談の回答者としても長年の支持を得る。米国・カリフォルニアと熊本を往復しながら活動を続け、介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)などを発表
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商品説明
カリフォルニアから拠点を移し、新しい生活が始まった。熊本の自宅から週一回早稲田へ通勤、学生たちと向き合う日々は多忙を極める。研究室には寝袋、家に待つのは愛犬と植物八十鉢。そこへ加わる仔猫が二匹。台風、コロナも襲い来て―。加齢の実状、ハマるあれこれ、初めて得た自由と一人の寂しさ。六十代もいよいよ中盤へ。“あたしの今”が熱い共感を集める実体感エッセイ。
新しい生活が始まった。
熊本―東京を行き来するあたしを待つのは、
愛犬(三歳)、植物(八十鉢)、学生たち(数百人)。
ハマる事象、加齢の実状、
一人の寂しさ、そして、自由。
老いの体感をリアルに刻む最新エッセイ。
熱く共感を集めて大好評の
『閉経記』『たそがれてゆく子さん』に続く
〈伊藤比呂美の今〉
週一で早稲田に通勤 こんやくにハマる 熱中症になりかける 鉢植えをどんどん買う 靴が合わない ズンバに行かない 父の寂しさを思う 食べるのがめんどくさい 入浴剤に凝る サンディエゴに帰る オヤジたちに絶望する 『ボヘミアン・ラプソディ』礼讃 高齢者の運転を考える しょうゆ味に回帰 仔猫を拾う LINVEがおもしろすぎる 甘くない食パンが食べたい 姿勢が悪い 不安がひたひたと沁みてくる ロボット掃除機を購入 友人にマスクを送る 空港への道を忘れた 車を買う びんのふたが開けられない 学生とオンライン飲み会 母のコートを着る 譲渡犬のサイトを見る…………本書のエピソードより
目次
皺の手でちぎるこんにゃく盆の入り
もういうなわかっておるわ「暑い」だろう
しみつきのマットレス敷く露の秋
バンビロコウ水面にうつる月の影
晩夏過ぎて顔も体もしぼみけり
身に沁むはWhatsAppかSkypeか
細道をたどりたどりてきのこ粥
くすり湯に入ってぽかぽかあったまる
白和えやほうれんそうが入って春
人は死にヨモギは残る荒野かな
春一番のぼり階段浜松町
絶望の大安売りだいもってけドロボー
ボヘミアンラプソディして桜かな
クレイマーあたしといたいかクレイマー
鍵盤にさわらぬままで春の風
うはははと山笑うわねそうだわね
青梅をもぐ母ありて娘あり
夏野原ゆめゆめ右折はするまじく
梅雨だくやしょうゆの味はママの味
梅雨明けや海を挟んで長電話〔ほか〕
商品詳細
- シリーズ名
- 中公文庫 い110-8
- 出版社名
- 中央公論新社
- サイズ
- 16cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
注意事項
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