あした、また学校で
発売日:2019年10月
- ページ数
- 188p
- ISBN
- 978-4-06-517238-4
- 著者情報
- 工藤 純子(クドウ ジュンコ)
東京都生まれ。2017年、『セカイの空がみえるまち』(講談社)で第3回児童ペン賞少年説賞を受賞。日本児童文学者協会会員。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人
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商品説明
月曜日の朝、小6の一将に声をかけたのは、幼なじみの咲良でした。「一将の弟、先生に怒られて泣いてたよ」運動が苦手な弟の将人は、「できない子は朝練に来て」と先生に言われたのに大縄跳びの練習に行かず、怒られたのです。でも、将人にとって、苦手な運動の中でも大縄跳びは「できる」に入ります。将人は怒られなくてはならなかったのでしょうか?
月曜の朝、小六の一将(かずまさ)に声をかけたのは、幼なじみの咲良(さくら)でした。「一将の弟、荻野先生に怒られて泣いてたよ」。運動が苦手な弟の将人(まさと)は、「できない子は朝練に来て」と先生に言われたのに練習に行かず、しかられたのです。でも、将人にとって、数ある運動のなかで、大縄飛びは「できる」に入ります。将人は怒られなくてはならなかったのか、そもそも大会に勝つことが、そんなに大事なのだろうか……。一将のもやもやを咲良が大問題に発展させていくうちに、一将も咲良も、そして代表委員会メンバーの五年生も六年生も、ひとつのクエッションに突き当たることになりました。「学校は、だれのものか?」。小学校高学年の彼らは、この答えにたどり着くことができるのでしょうか。【対象:小学上級以上】
イラスト:稲葉朋子(「近刊情報」より)
<絵本ナビ情報 絵本ナビメンバーの声>
冒頭の「朝日が差しこむ六年一組の教室で、十一月の肌寒い秋風がカーテンをゆらした」の一文で、心は物語の中へすぐに入ってしまった。毎日、毎日、児童文学を読んでいるが、今日本の児童文学どんなことになっているのだろうと思うぐらい秀作が多い。この作品も、構成や登場人物の感情の描き方、登場人物の配置など、うーんとうなるほど、上手い。特に、泣けたのは5章の「PTA運営委員会」の滝川祥子の話だ。自分の子どもは悪くない、だがそれを皆がわかるように伝えるのは難しい。でも言わずにはおれない。そんな場面は、保護者であるなら、少なからず経験する場面だ。思ったことを口にするということは、普段感情を抑えて調整をとろうとする生き方を選んできた人には苦痛である。自分のことなら、どんなことでも耐えられても、我が子がおかれている立場や気持ちを思ったら、そんなことも言ってはいられない。親の気持ちが痛切に伝わってきた。物語は、大繩大会の練習時にベテラン教師がかけた不適切な言動が発端となり、それぞれの登場人物の受け止め方の違いや人物像・家庭環境が、浮き彫りになっていく。この物語に出てくる子どもたちは、とても賢く勇気がある。子どもの時に、大人になっていく軸は育っていくのだなと改めて思った。子どもの頃に、『飛ぶ教室』を読んで、大人になっても子どもの頃の気持ちを忘れない大人になろうと思ったことを思い出す。児童文学を侮ることなかれ。大人も読むべしなのだ。(はなびやさん 50代・愛知県 男の子18歳)
商品詳細
- シリーズ名
- 講談社文学の扉
- 出版社名
- 講談社
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 小学56年生
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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