来世の記憶

藤野可織/著

発売日:2020年7月

  • 来世の記憶
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ページ数
277p
ISBN
978-4-04-109413-6
著者情報
藤野 可織(フジノ カオリ)
1980年、京都府生まれ。2006年、「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞。13年、『爪と目』で第149回芥川龍之介賞。14年、『おはなしして子ちゃん』で第2回フラウ文芸大賞

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商品説明

すぐそばにいる誰かの物語。あたしの前世はおっさんだった(「前世の記憶」)、体が腐らないよう冷蔵庫の中で眠る少女(「れいぞうこ」)、切手占いに夢中で男の子の存在を忘れた女の子たち(「切手占い殺人事件」)、軽蔑する親友からの電話にじっと耳を傾ける私(「時間ある?」)、凶器を持って怪獣を虐待しに森に入る少女たち(「怪獣を虐待する」)、理想のかばんと出会い旅立った非正規雇用の女性(「いつかたったひとつの最高のかばんで」)…ささやかでひんやりしていて、それでいてあたたかなよろこびすべての感情が詰まった輝ける物語たち。芥川賞作家がエールとともに贈る寓話。

「あたしの前世は、はっきり言って最悪だった。あたしは、おっさんだった」地球爆発後の近未来。おっさんだったという記憶を持つ「あたし」の親友は、私が前世で殴り殺した妻だった。前世の記憶があるのは私だけ。自分の容姿も、自分が生きてきて得たものすべてが気に入らなかった私は、親友が前世の記憶を思い出すことを恐れている。(「前世の記憶」)「ああもうだめ」私は笑って首を振っている。「うそ、もっとがんばれるでしょ?」「だめ、限界、眠くて」寝ている間に終わった戦争。愛も命も希望も努力も、眠っている間に何もかもが終わっていた。(「眠りの館」)ほか、本書のための書き下ろしを加えた全20篇。その只事でない世界観、圧倒的な美しい文章と表現力により読者を異界へいざない、現実の恐怖へ突き落とす。これぞ世界文学レベルの日本文学。

目次

前世の記憶
眠りの館
れいぞうこ
ピアノ・トランスフォーマー
フラン
切手占い殺人事件
キャラ
時間ある?
スパゲティ禍
世界
ニュー・クリノリン・ジェネレーション
鈴木さんの映画
眠るまで
ネグリジェと世界美術大全集
スマートフォンたちはまだ
怪獣を虐待する
植物装

誕生
いつかったひとつの最高のかばんで

商品詳細

出版社名
KADOKAWA
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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