ヒトとヒグマ 狩猟からクマ送り儀礼まで
発売日:2025年3月
- ページ数
- 201,8p
- ISBN
- 978-4-00-432059-3
- 著者情報
- 増田 隆一(マスダ リュウイチ)
1960年岐阜県生まれ。1989年北海道大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。アメリカ国立がん研究所研究員、北海道大学教授などを経て、現在―北海道大学大学院理学研究院特任教授、北海道大学名誉教授。専門―動物地理学、分子系統進化学。2019年日本動物学会賞、日本哺乳類学会賞受賞
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商品説明
北半球に広く分布し、生態系の頂点に立ち、「山の神」と崇められてきた、近づきがたい野生動物ヒグマ。ヒトとヒグマが辿った進化上の運命的な出会いの謎に迫り、クマ送り儀礼に見る、人間と自然との豊饒な文化の意味と可能性を問う。北海道大学の名物授業「ヒグマ学入門」を担った生物学者が、進化と文化の稀有な世界に誘う。
生態系の頂点に立ち、近づきがたい野生動物ヒグマ。ヒトはいつどのような進化をたどってユーラシア大陸でヒグマと出会い、なぜ文化的に共存することになったのか? ヒグマの動物学的・生態学的な特徴から説き起こし、時代と地域を超えた進化上の展開を追い、クマ送り儀礼に見る人間と自然との豊饒な文化の意味にまで迫る。
目次
はじめに
第1章 ヒグマとはどんな動物か
1 ヒグマは陸生の大型食肉類
2 どこに分布しているのか
3 どんな生活をしているのか
4 ヒグマにはどんな仲間がいるのか
第2章 ヒグマは生態系でどんな役割を果たしているのか
1 森林生態系の頂点に立つヒグマ
2 海と森の間の物質循環を仲介するヒグマ
3 森を広げるヒグマ
4 生態ピラミッドでの位置づけ
5 ヒグマと人間社会
第3章 ヒグマはどのようにしてヒトと出会ったのか
1 ヒグマはどのようにして分布を広げたのか
2 ネアンデルタール人はヒグマと出会っていたのか
3 ホモ・サピエンスとヒグマとの出会い
4 北方民族文化のなかで生き続けるヒグマ
5 言語地理学とヒグマ
第4章 狩猟からクマ送り儀礼へ
1 ヒグマの冬眠と春の覚醒は死と再生を象徴する
2 カムイ界と人間界を結ぶヒグマ
3 クマ送り儀礼の起源と発達
4 二つのクマ送り儀礼――狩猟型と仔グマ飼育型
5 狩猟型クマ送り儀礼の範囲と文化圏
6 飼育型クマ送り儀礼はなぜ極東で発達したのか
7 仔グマに対する価値観の共有が人々の絆を強める
第5章 ヒグマの夢は何を意味するのか
1 口承文芸のなかのヒグマ
2 夢のなかのヒグマは何を意味するのか
3 意識と無意識を結ぶヒグマ
4 クマ送り儀礼は文化的に記憶されたのか
5 精神的な感受性と寛容性とは
終 章 ヒグマ文化論――人間と自然の共存を考える
1 ヒグマに関する二つのとらえ方
2 ヒグマへの親近感と神秘性
3 ヒグマ文化論の展開
4 「社会―生態システム」を尊重するソフトパワーの必要性
おわりに
参照文献
商品詳細
- シリーズ名
- 岩波新書 新赤版 2059
- 出版社名
- 岩波書店
- サイズ
- 18cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 新書・選書
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