新書の時代 「読書への問い」、88年の歴史

福間 良明/著

予約発売日:2026年11月13日

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ISBN
978-4-02-295393-3

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商品説明

戦後日本人の教養と読書のかたちを、「新書」はどう支えてきたのかーー。


一九三八年、岩波新書の創刊。「現代人の現代的教養」を掲げた小さな判型の叢書は、電車内で気軽に読める携帯メディアとして、戦時下から戦後復興、高度成長、そして令和の現在まで、日本人の知的生活に寄り添い続けてきた。


本書は、岩波新書の創刊から現代まで、新書一〇〇年の歴史を描く通史である。第二次世界大戦を挟んだ第一次ブーム、カッパ・ブックスが席巻した第二次ブーム、中公新書と講談社現代新書が加わり「御三家」体制を確立した第三次ブーム、そして『バカの壁』が四〇〇万部超のミリオンセラーとなった第四次ブーム 四つの新書ブームを軸に、戦後日本のメディア史を立体的に浮かび上がらせる。


「新書」とは、全集のように体系的でもなく、雑誌のように時事的でもない。硬派な教養書と軽快な実用書、政治・経済の骨太な論考とベストセラーの推理小説。そうした対立するものたちのはざまで揺れ動いてきた「曖昧なメディア」である。



この曖昧さこそが、戦後日本人の教養と読書を支えてきた最大の理由でもあった。

宇和島、神戸、淡路島ーー地方で読書会に集った市井の人びとの声、林健太郎「電車の中でものを読むな!」に代表される知識人の警告の系譜、教養主義の没落と読者の中年化、女性読者比率約1割というジェンダーの偏り、そして通勤電車と郊外化がもたらした読書空間の変容ーー豊富な同時代資料と一次史料から、新書というメディアの光と影を丁寧に描き出す。


ネット記事やショート動画が席巻する、断片的で散漫な現代のメディア環境。私たちは何を、どう読んでいるのかーー新書一〇〇年の歴史を辿ることは、この問いに向き合うための最良の手がかりとなる。



歴史社会学の第一人者による、著者の集大成となる一冊。



《目次》

プロローグ 電車の中でものを読むな!

序章 全集と雑誌のあいだの「教養」

第1章 岩波新書の誕生ーー戦時体制と第一次新書ブーム
第2章 カッパ・ブックスの覇権ーー戦後復興と第二次新書ブーム

第3章 新書への疑念と淘汰ーー「自転車出版」の帰結

第4章 「御三家」の誕生ーー高度成長と第三次新書ブーム

第5章 「教養主義の没落」と読書空間ーー若者文化から中年文化へ

第6章 文庫の隆盛、新書の低迷ーー「昭和五〇年代」と労働の変容

第7章 反教養主義的教養主義ーーバブル崩壊と第四次新書ブーム

終章 新書の歴史と読書への問い

エピローグ

商品詳細

シリーズ名
朝日新書
出版社名
朝日新聞出版
フォーマット
新書・選書

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