映画の匠野村芳太郎 The Films of Yoshitaro Nomura「増補新版」
発売日:2026年10月
- 巻の著者
- 巻の書名
- 版数
- 増補新版
- ページ数
- 541p
- ISBN
- 978-4-7942-2862-8
- 著者情報
- 野村 芳太郎(ノムラ ヨシタロウ)
映画監督。1919(大正8)年4月23日、東京市浅草区生まれ。1936(昭和11)年旧制暁星中学校四年修了。1941(昭和16)年、慶應義塾大学文学部芸術学科卒業。同年、松竹大船撮影所に入社。1942(昭和17)年召集され、入営。終戦後復職。黒澤明、川島雄三らの助監督を経て、1952(昭和27)年に撮った『鳩』で監督昇進が決定し、1953(昭和28)年に昇進。第一回作品『次男坊』から1985(昭和60)年『危険な女たち』まで、生涯88本の映画作品を発表し続けた。1985年、紫綬褒章受章。1995(平成7)年、勲四等旭日小綬章受章。2005(平成17)年4月8日、歿(享年85)
小林 淳(コバヤシ アツシ)
映画評論家。1958年、東京都生まれ
田中 ひろこ(タナカ ヒロコ)
書籍編集者、デザイナー、企画。1979年、京都府生まれ。ワイズ出版で102冊の映画関連書の編集に携わったほか、草思社で以下の本の編集・デザインを手掛ける
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商品説明
野村芳太郎は松竹の映画監督で、生涯88本の作品を残した。『砂の器』『張込み』『拝啓天皇陛下様』『五辨の椿』『事件』『震える舌』などの作品がある。ミステリーや犯罪映画から、コメディ、時代劇、青春もの、歌謡映画まで、多くは娯楽作品である。
この本はその松竹娯楽映画の伝統を背負った職人監督の、映画作りにかけた人生を自身の言葉や関係者証言など多くの資料をもとに描き、創作の秘密を解き明かしたものである。2020年に最初の版が出て、その年のキネマ旬報「映画本大賞」に選ばれた名著であるが、今回松竹の「野村芳太郎再評価」プロジェクトに合わせて、新資料を増補し、決定版として刊行した。
カバーは『拝啓天皇陛下様』の渥美清の大きな顔写真である。この作品は野村監督も自身の代表作と言っている作品だが、山田洋次監督の『男はつらいよ』の原型となったもので、本書の序文に山田監督は「わが師、野村芳太郎」という跋文を寄せている。山田洋次監督の兄貴分というか、まさに師匠的存在である。
また『張込み』『東京湾』『ゼロの焦点』『影の車』『砂の器』など松本清張原作、橋本忍脚本、川又昂撮影(一部違う)のドキュメンタリータッチのミステリー映画も記憶に残る。松本清張とは霧プロダクションという会社を作っていたし、橋本忍とは氏の監督作『幻の湖』(怪作!)を手伝っている。
今回補足した資料では(1)日大芸術学部で行った野村監督へのロングインタビューを掲載した。ここで氏は生い立ちを詳細に語っているが、祖父は二代目野村芳國という芝居絵師、父は戦前の松竹の大監督で蒲田撮影所長でもあった野村芳亭。芳太郎は蒲田撮影所内の芳亭の家で育った生粋の映画っこ。(2)として従軍経験を生々しく語っているインタビューを入れた。氏は最も過酷と言われたビルマのインパール撤退作戦に従軍し「白骨街道」を生き延びた。その体験をもとに映画化の企画を温めていたが実現せず、テレビドキュメンタリーとなった。
この本は文字通り松竹映画とともに生まれて生きた一職人監督の誠実な映画作りを作品ごとに記録した(本人のノート、関係者の証言、写真類、詳細なフィルモグラフィー、年譜など)労作であり、
読みごたえがあり映画史、昭和史の資料としても貴重な一冊である。
商品詳細
- シリーズ名
- 出版社名
- 草思社
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
- 原題
注意事項
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