「学問」の本筋 柳田國男と双極の民俗学

大塚英志/著

発売日:2026年7月

  • 「学問」の本筋 柳田國男と双極の民俗学
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ページ数
446p
ISBN
978-4-480-01853-3

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商品説明

「ここではないどこか」に魅かれる。「いまこの社会」を良くしたい。戦争の時代と理想の時代、二つの極の間で揺れ動いた柳田の「学問」の足跡をたどる。

「ここではないどこか」に魅かれる。「いまこの社会」を良くしたい。
戦争の時代と理想の時代、二つの極の間で揺れ動いた柳田の「学問」の足跡をたどる。

柳田國男の民俗学には、二つの極がある。『遠野物語』や山人論、「海上の道」に代表される、日本人の起源を求めてやまないロマン主義民俗学。そして、主権者自身を担い手とした社会の改良を志す「本筋の学問」――すなわち公民の民俗学。ここではないどこかに心誘われ、何度も挫折と失敗を繰り返しながら、人類の幸福という理念を目指し続けた柳田國男の思想をたどる。
私たちは、学問を何のためにするのか。

※価格が変更になりました。
販売価格2400円→販売価格2300円

目次

序章『炭焼日記』の人々
時局の迫れる話/三人の炭焼きたち/原始共産制と民俗学/外地に出征した弟子たち/インテリジェンスの関係者/文化映画関係者/偽史関係者/学問の応用という隘路

第一章 双極の民俗学
ロマン主義民俗学と公民の民俗学/起源論への節度/近代の生きにくさ/神経衰弱と神隠し/生存への不安/かくり世と新体詩/柳田國男のフェアリーテール/「ルーラル・エコノミー」という名/「習慣」と「私」/椰子の実一つ/社会問題の側/社会のために応用される学問/「自主」と「自助」/「古代」への断念

第二章 実験小説論と『遠野物語』
社会政策学者として/ミスチシズムと「山男」/イプセンと社会問題/クロポトキンを読む/明治文学史と自然主義/何故『蒲団』を嫌ったか/自然主義文学を酷評する/佐々木喜善の野心/お化の問屋とフェアリーテール/日露戦争と遠野物語/加減せず感じたるまゝ/理系の文学/批評する資格はない/ルウラウ・ライフと歌のわかれ

第三章 山人論の迷走
何故「ルーラル・エコノミー」なのか/新渡戸稲造とゾライズム/「民俗学」は道楽か/マイノリティの発見/先住民実在という仮説/隘勇線と山人/シャグジと隘勇線/伊能嘉矩の「原住民」統治政策/植民地政策と山人観/「山人」の分類/山人の正体/柳田國男の実験小説

第四章 田山花袋のロマン主義殺し
『蒲団』の恋の圏外/二つの樺太小説/「隣室」の観察者/柳田國男が怒った実話小説/煩悶する詩人/花袋のゾラ式実験小説/花袋のサンカ小説/暴走するロオマンス/津軽への旅/偽史とロオマンス

第五章 不戦思想の民俗学
「こんなこと」から「学問の本筋」へ/松岡三兄弟の「椰子の実」言説/起源論と沈降大陸/海洋漂泊民と人種差別撤廃問題/第一次大戦後の世界秩序/ジュネーブでの学問体験/選挙民「妄動」の危惧/不戦思想と普通選挙/憲法「人民ノ名に於テ」問題/エスノロジーのルーラル・エコノミー化

ほか

商品詳細

シリーズ名
筑摩選書 0333
出版社名
筑摩書房
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
文庫

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