和歌と政治 新古今時代歌人論

米田有里/著

発売日:2026年5月

  • 和歌と政治 新古今時代歌人論
  • 和歌と政治 新古今時代歌人論
ページ数
298p
ISBN
978-4-657-26801-3
著者情報
米田 有里(コメダ ユリ)
1988(昭和63)年生。2020年早稲田大学大学院教育学研究科修了。博士(学術)。専門は日本古典文学、和歌文学。現在、岡山大学専任講師

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商品説明

権力者たちは和歌に何を見出したのか。優艶の美を基調とする新古今歌風をつくりあげた後鳥羽院歌壇。一方で、摂関・大臣家の歌人がつどったことは特質だった。政治性の強い権門の視点にたち、その政治的側面を明らかにする。

鎌倉時代、後鳥羽院のもとで誕生した『新古今和歌集』。それは後鳥羽院が圧倒的な情熱を傾けたゆえの結晶であり、和歌史上において一つの到達点に至った。他方で、後鳥羽院は王政復古を目指し、歌壇に摂関・大臣家の歌人がつどったことは前代にない特質である。本書では政治性の強い権門勢家の貴族達の視点にたち、後鳥羽院歌壇での政治的側面を明らかにする。大臣家の土御門家と摂関家筆頭の近衛家に焦点をあて、日記類や和歌事蹟、説話などから活動を考察し、その和歌を取り上げる。中世和歌史において和歌と政治の関わりがどのように形成され、後世に引き継がれていったのかを辿る。

目次

序章 本書の目的

第一部  新古今歌壇における土御門家(一)――源通親と『源氏物語』
第一章  『源氏物語』と権門――源通親の『正治初度百首』伊勢公卿勅使詠から
第二章  源通親の『源氏物語』摂取――『千五百番歌合』百首を中心に

第二部  新古今歌壇における土御門家(二)――源通具と歌壇
第一章  歌人源通具の初学期――新古今歌壇参入の過程を探る
第二章  源通具の『千五百番歌合』――初めての応制百首という観点から
第三章  源通親からの継承1――「五辻殿新御所和歌御会」序者
第四章  源通親からの継承2――源通具における漢詩摂取とその方法

第三部  新古今歌壇における土御門家(三)――後鳥羽院と源通光
第一章  『建保五年右大将家歌合』――後鳥羽院と源通光をめぐって

第四部  新古今歌壇における近衛家の和歌活動
第一章  藤原忠良の和歌に関する基礎的研究――和歌環境から私的百首まで
第二章  判者藤原忠良――近衛家と新古今歌壇
第三章  蔵人の風雅と基実の意図――『古今著聞集』百五十九段から

終章 総括と今後の展望

商品詳細

シリーズ名
早稲田大学エウプラクシス叢書 055
出版社名
早稲田大学出版部
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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