「死んだほうがいい」が問いかけるもの 安楽死をめぐる言葉をたどる
発売日:2026年5月
- ページ数
- 283p
- ISBN
- 978-4-00-061757-4
- 著者情報
- 渡邉 琢(ワタナベ タク)
1975年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士前期課程修了(西洋近世哲学史専攻)。日本自立生活センター事務局員、NPO法人日本自立生活センター自立支援事業所介助コーディネーター・相談支援専門員、ピープルファースト京都支援者。現在は、障害者の自立生活運動や介護保障運動に事務局兼介助者として尽力している
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商品説明
「こんな状態なら死にたい」「迷惑をかける人は死んだほうがいい」―難病等を理由に自ら死を望むことと、障害者や高齢者に他者が死を迫ることがともに「安楽死」という言葉で語られる。その背景には、何があるのか。障害者たちの地域での自立生活に長年尽力してきた著者が、死を望む人の根底にあるものを探り、どんな状況にあろうと、誰もが肯定されながら生きるための言葉をつむぐ。
「こんな状態なら死にたい」「迷惑をかける人は死んだほうがいい」――難病等を理由に自ら死を望むことと、障害者や高齢者に他者が死を迫ることがともに「安楽死」という言葉で語られる。その背景には、何があるのか。死を望む人の根底にあるものをたどり、どんな状況にあろうと、誰もが肯定されながら生きるための言葉を探す。
目次
はじめに
I 文学から「死にたい」を考える
1章 安楽死願望の背景をさぐる――橋田壽賀子、森歐外、そして近年の安楽死・自殺の生死をめぐるエッセイより
「死の恐怖は死そのものより人を悩ます」
『安楽死で死なせて下さい』――橋田壽賀子の安楽死観
『高瀬舟』――森歐外の安楽死観
「生か死か」に揺らぐ天秤はどちらに傾くか
『境を越えてPart1このまま死ねるか!?』――岡部宏生さんの場合
『私の夢はスイスで安楽死』――くらんけさんの場合
『しにたい気持ちが消えるまで』――豆塚エリさんの場合
死にぞこないの生の肯定
2章 介護文学と「死んだほうがいい」――『ロスト・ケア』、『恍惚の人』、『スクラップ・アンド・ビルド』、『介護入門』を通して
『ロスト・ケア』――この社会には穴が空いている
『恍惚の人』――老いは死よりずっと残酷だ
『スクラップ・アンド・ビルド』――こうして孫をひっぱりまわすこの人は、生にしがみついている
『介護入門』――《介護地獄》、おお、なんと哀れな貧しい言葉か!
介護をめぐる文化の成熟のために
II 近年の安楽死の議論をめぐって
3章 トラウマ、死の刻印、安楽死希求――障害者運動と安楽死を望む声の対立をめぐって
なぜ生きる方向を支持すると非難されるのか
「やっとこれで正当な理由で死ねると思ったんです」
トラウマによる死の刻印とつながりの喪失
トラウマと自殺企図の関連性
安楽死希求の背景に思いを馳せる
4章 安楽死は自殺問題の解決なのか――障害者運動と安楽死を望む声の対立をめぐって(続)
「安楽死を認めないということは、「私に自殺しろ」ということですか!」
安楽死における「自殺仮説」
自殺のハイリスクグループとの連続性
自殺よりも安楽死が望まれる理由
安楽死は自殺問題の解決となりうるか
自己存在に対する脅迫と怯え、そして一条の光としての自殺願望
浄化されないルサンチマン(怨念)
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 岩波書店
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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