わたしが一番きれいだったとき 「問題史」としての戦争と戦後。そして、父と母の若き日の肖像
発売日:2026年4月
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商品説明
詩人茨木のり子は「わたしが一番きれいだったとき」という詩を残した。茨木のり子が青春時代であったときの1940年から1950年ころ、ちょうど筆者の父と母も青春時代を迎えていた。本書のタイトルはその詩に寄せたものである。
その時代、彼ら彼女らの頭上には重苦しい「戦争」があった。戦果に一喜一憂する民衆、空疎なスローガンが人びとを縛り、精神と情緒ばかりが大手を振るってのさばるなか、生活物資は窮乏し、食糧が枯渇し、食べていく、生きていくのに精一杯だった時代。
いったいなぜ「この国」は戦争にのめり込んでいったのか? ひとびとはなぜ根拠の薄いスローガンに身を任せ、迫り来る「カタストロフィー(災殃)」に目を閉ざしてしまったのか?
「対米英戦前夜」の現実から書き起こし、“熱狂”と“虚偽”が横行する時代、さらに「特攻」の悲劇と「原爆」の惨劇について。そして戦後の「民主主義」の流入。「東京裁判」の現実などに視座を定めて、そこから「現代」を照射して、「この国」のありようを論考する。また、より歴史の理解が進むように各章ごとに詳細な「註」を設けてある。
目次
◇序章◇ 父と母の時代〜1940年から1950年のころのこと [第1章] 対米英戦前夜〜「この国」はなぜ戦争をしたのか?〜
1.「空気」の出現
・昭和天皇の恐怖とは?
・“空気”の存在
・合理性のなかに「空気」はある
2.日本人が戦争に向かった理由とは?
・1940年ころ、戦争の時代
・議論白熱の正体
・戦争を駆動する“情緒”
・「立場」主義と「成果」主義
・“中抜き”構造と無責任性の相関関係
3.戦争がはじまった!
・太宰治、そして父と母の十二月八日
・なぜ、「国民=民衆」は戦争に向かったか?
・「報道メディア」と戦争
[第2章]“熱狂”と“虚偽”の時代〜真珠湾奇襲から山本五十六の戦死〜
1.“熱狂”の土壌とは?
・「近代日本」はいかにして出現したか?
・「産業社会」と「学校」
・エリート軍人はなぜ誤ったのか?
2.「大本営発表」の虚偽
・「軍」と「新聞」の癒着とは?
・「竹槍事件」とは?
・「大本営発表」と「九軍神」
・生きて虜囚の辱めを受けず
・ドーリットル空襲
・「ミッドウェー海戦」から「玉砕」までの「大本営発表」
・幻の「台湾沖航空戦」
・謎の「T作戦」の出処
3.連合艦隊司令長官山本五十六戦死ス!
・戦略家の実像
・動員される情緒
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 季林書房
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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