岩村透 美術将来の運命の繋がる処

今橋映子/著

発売日:2026年4月

  • 岩村透 美術将来の運命の繋がる処
  • 岩村透 美術将来の運命の繋がる処
ページ数
318,19p
ISBN
978-4-623-10029-3
著者情報
今橋 映子(イマハシ エイコ)
1961年東京都生まれ。日本学術振興会特別研究員、筑波大学文芸・言語学系専任講師、東京大学大学院総合文化研究科助教授(准教授)を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。主著『異都憧憬 日本人のパリ』(第16回サントリー学芸賞・第11回渋沢・クローデル[ルイ・ヴィトンジャパン特別]賞受賞)柏書房、1993年/平凡社ライブラリー、2001年。『〈パリ写真〉の世紀』(第9回重森弘淹写真評論賞・第3回島田謹二記念学藝賞・第1回日本写真協会賞学芸賞受賞)白水社、2003年。『近代日本の美術思想(下)―美術批評家・岩村透とその時代』白水社、2021年、ほか

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商品説明

美術の社会的意義とは何か。忘却された美術思想家の信念と生涯。

岩村 透(1870年から1917年)美術思想家、美術批評家。
男爵家に生まれ、米・仏に留学。東京美術学校で西洋美術史の専任教授となる。装飾美術や建築にまで至る最先端の美術批評と美術ジャーナリズムを展開。森鷗外らと共に国民美術協会を設立し、美術行政・アーツマネジメントの先駆者ともなった。だが自由思想抑圧の時代に美校の職を解かれ、四八歳で病没。自由闊達な精神で、後代の芸術家の創作と言論の場を切り拓こうとした知られざる生涯を描く。

目次

序 章 忘却の彼方から
 1 岩村透とは誰か
 2 人物の救済は、時代の救済
 3 先行評伝・先行研究について
 4 本書について

第一章 〈いごっそう〉の根
 1 岩村家と高知との縁
 2 「男爵」家の意味
 3 岩村家と芸術界

第二章 二言語使用者の夢
 1 慶應から青山へ
 2 アメリカ時代
 3 美術批評家への転身

第三章 パリの美術生活
 1 「巴里の美術学生」の原風景
 2 手帳を片手に
 3 旅する青春
 4 黒田清輝・久米桂一郎との出会い

第四章 美術批評家はいかにあるべきか
 1 『青山評論』の時代
 2 『美術評論』の時代
 3 美術家と社会を結ぶ批評家

幕間1 語る批評家
 1 岩村の名講義
 2 社交の精神
 3 友へ語る
 4 語る批評
 5 毒舌家の功罪

第五章 学術と啓蒙――東京美術学校西洋美術史の初代教授として
 1 岩村教授の西洋美術史講義
 2 「世界美術史」の情報伝達者
 3 啓蒙としてのボヘミアニズム

第六章 社会変革としての美術ジャーナリズム――盟友・坂井犀水と共に
 1 セントルイス万博(一九〇四年)の転機
 2 盟友・坂井犀水
 3 大逆事件の時代と美術界
 4 『美術新報』一九〇九年の変革――感興と経済のありか
 5 美術界の再編を目論んで

幕間2 森鷗外と岩村透――知友を超える
 1 伝記上の接点
 2 相同する仕事
 3 協働する仕事
 4 知友を超える――鴎外「かのやうに」における岩村透像
 5 次世代を擁護して

第七章 新しい絵画と工芸を夢見る
 1 前衛の一歩手前で――岩村の立ち位置
 2 世界の印象派
 3 民藝直前の装飾美術運動

ほか

商品詳細

シリーズ名
ミネルヴァ日本評伝選
出版社名
ミネルヴァ書房
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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