アナール学派と歴史学の危機 歴史家は断崖を歩く
発売日:2026年3月
- ページ数
- 354,4p
- ISBN
- 978-4-623-10049-1
- 著者情報
- シャルチエ,ロジェ(シャルチエ,ロジェ)(Chartier,Roger)
1945年フランスのリヨン生まれ。サン=クルー高等師範学校出身。ルイ=ル=グラン高校教諭、パリ第一大学助手を経て、1975年から社会科学高等研究院にて助教授、教授を務める。2007年からコレージュ・ド・フランス教授。米国ペンシルヴェニア大学客員教授。アナール学派第四世代を代表する文化史・社会史の歴史家。書物史、読書史、メディア史の第一人者
川口 茂雄(カワグチ シゲオ)
2006年 京都大学文学研究科博士課程研究指導認定退学。博士(文学、京都大学)。現在 上智大学文学部哲学科教授
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商品説明
歴史学は科学なのか?フィクションなのか?アナール学派の歴史家としての自身の歩みをたどりながら、歴史学の現状について、フーコー、セルトー、リクールらを引いて考察する。
歴史家への信頼が揺らいでいる今、ある者はアーカイブへ逃げ、またある者は知識の次元を放棄する。すなわち歴史家は、科学とフィクションのはざまで、断崖を歩いているといえる。著者は、他の人間科学との絶えざる対話と、セルトー、フーコー、エリアス、ブルデューらの著作の再読を通じて、歴史家の言説を貫く真理を希求する。
目次
総 序
第I部 史学史をたどる
イントロダクション
第1章 〈インテレクチュアル・ヒストリー〉と〈心性史〉
『アナール』第一世代と〈インテレクチュアル・ヒストリー〉
〈心性史〉/〈観念史〉
切り分け(デクパージュ)を問い直す
結論は?
第2章 表象(ルプレザンタシオン)としての世界
疑問符で取り消された診断
放棄という形での、三つの位置移動
文化についての〈社会史〉から、社会についての〈文化史〉へ
集合的表象と社会的アイデンティティ
諸形式の意味
権力の関係図(フィギュール)と文化的慣習実践
第3章 歴史学、物語と認識のあいだで
動揺させられた確信
二つの方向からの挑戦――〈言語論的転回〉と〈政治的なものの回帰〉
表象の闘争と象徴的暴力
フィクションと偽造
第4章 修辞学(レトリック)的文彩(フィギュール)と歴史学的表象――ヘイドン・ホワイトにたいする四つの問い
言語決定論と主体の自由
修辞学(レトリック)のステータス
フィクションの知
第II部 読解=読む行為
イントロダクション
第5章 「起源というキメラ」――フーコー、啓蒙、フランス革命
起源というキメラ
言説形成体と慣習実践の体制
合理性と革命
啓蒙とは何か?
テーゼと対象
言説の諸論理、社会の諸論理
第6章 戦略と戦術――セルトーと「行為の裏技」
歴史記述的操作
慣習実践の儀礼性(フォルマリテ)〔形式性〕
ほか
商品詳細
- 出版社名
- ミネルヴァ書房
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
- 原題
- 原タイトル:AU BORD DE LA FALAISE 原著第2版の翻訳
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