多言語が織りなす中央アジア 越境することば・交錯するアイデンティティ

小田桐奈美/〔ほか〕編著

発売日:2026年3月

  • 多言語が織りなす中央アジア 越境することば・交錯するアイデンティティ
  • 多言語が織りなす中央アジア 越境することば・交錯するアイデンティティ
ページ数
282p
ISBN
978-4-87354-814-2
著者情報
小田桐 奈美(オダギリ ナミ)(Kuanysh,Tastanbekova)
関西大学外国語学部准教授、博士(言語学)。専門分野は社会言語学、中央アジア地域研究、ロシア語教育

徳永 昌弘(トクナガ マサヒロ)
関西大学商学部教授、博士(経済学)。専門分野は国際経済学、環境政策学、ロシアをはじめとする旧ソ連地域の国際経済関係の研究

クアニシ,タスタンベコワ(クアニシ,タスタンベコワ)
筑波大学人間系准教授、博士(教育学)。専門分野は比較・国際教育学、中央アジア諸国の教育制度・政策、言語教育政策

櫻間 瑞希(サクラマ ミズキ)
大阪大学大学院人文学研究科言語文化学専攻講師、博士(社会科学)。専門分野は言語社会学、文化人類学、中央ユーラシア地域をはじめとするタタール・ディアスポラ研究

¥3,080 税込

14 nanacoポイント

14 セブンマイル

セブン-イレブン受取り(送料無料)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

宅配(送料¥550税込)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。

商品説明

現代中央アジア5カ国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス共和国、タジキスタン、トルクメニスタン)は、歴史的に多様な民族と言語が交錯してきた多民族・多言語地域である。チュルク系言語、イラン系言語に加え、ロシア語や様々なマイノリティ言語が併存する中、人々は自分たちなりの方法で多言語状況と向き合い、豊かな言語実践を育んできた。本書は、こうした多言語社会としての中央アジアに着目し、その実像に迫るものである。
多言語状況は文化的な豊かさをもたらす一方で、国民統合やアイデンティティなどに関わる困難な課題も孕んでいる。ソ連崩壊後、中央アジア諸国は新生国家の建設の一環として言語政策を模索してきたが、とりわけロシア語の位置づけは、2022年以降の国際情勢の変化を受け、学術的・社会的に一層重要な論点となっている。
本書は、言語を通して国家と社会を考えるための一冊である。2023年3月に行われた日本中央アジア学会の公開パネルを基に、内容を大幅に発展させて書籍化した。中央アジアにおける国家語政策、文字改革、少数民族の母語教育、コード・スイッチング、言語とアイデンティティ、国際ビジネスにおける言語使用など、多角的なテーマを扱う。
本書の大きな特徴は、社会言語学にとどまらず、文化人類学、教育学、経済学といった多様な分野の視点を取り入れている点にある。執筆者はいずれも旧ソ連地域を継続的に研究してきた研究者であり、現地出身者を含む。現地(語)資料やフィールドワークの成果を最大限に活用することで、具体的な分析を提示している。
本書は学術書ではあるが、研究者だけでなく、中央アジアに関心を持つ一般の読者や、日本の大学・大学院で学ぶ学生にも開かれている。様々な背景や出自の人々が集い、コミュニティや職場の多様性が広がりつつある日本社会の将来を考える上でも、中央アジアの事例と経験は多くの示唆を与えてくれるだろう。

目次

まえがき
凡 例

第1部 現代中央アジアの言語政策
 第1章 キルギス語とロシア語は鳥の双翼か?
     キルギス共和国における公的な二言語主義のゆくえ
   1.はじめに
   2.なぜいま言語法に注目するのか
   3.国勢調査にみる言語状況
    3-1.民族別人口と調査票の概要
    3-2.母語
    3-3.第二言語
    3-4.キルギス語とロシア語の運用能力
    3-5.小括
   4.国家語と公用語に関する言語政策(1989〜2023年)
    4-1.国家語の制定から公的な二言語主義の成立へ(1989〜2004年)
    4-2.公用語の維持と国家語の優位の強化(2004〜2023年)
    4-3.小括
   5.2023年国家語法
    5-1.背景と概要
    5-2.国家語の定義
    5-3.国家語と公用語が使用される領域に関する規定
    5-4.国家語習得義務の大幅な拡大
    5-5.言語政策における言語的側面の重視
    5-6.言語政策関連機関の権限の明確化
    5-7.新国家語法への反応
    5-8.小括
   6.おわりに

 第2章 統合と多様性のジレンマ
     タジキスタンにおける言語政策と言語的マイノリティの現在
   1.はじめに
   2.理論的背景と分析の視点
    2-1.言語政策をめぐる研究の理論的展開
    2-2.言語政策の多層性と複雑性
    2-3.言語権論の発展と言語政策への影響
    2-4.言語政策と社会的不平等
   3.タジキスタンの言語状況の歴史的変遷
    3-1.ソ連時代の言語政策とその影響
    3-2.独立後のタジク語重視の政策転換
    3-3.ロシア語の地位の変化
    3-4.マイノリティ言語の状況
   4.言語使用

ほか

商品詳細

出版社名
関西大学出版部
サイズ
21cm
フォーマット
単行本

注意事項

本の帯に関して
帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。
版・表紙について
版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。

あなたへのおすすめ