損害賠償法と損害賠償額の予定 解釈および内容規制の比較法的検討

河野航平/著

発売日:2026年4月

  • 損害賠償法と損害賠償額の予定 解釈および内容規制の比較法的検討
  • 損害賠償法と損害賠償額の予定 解釈および内容規制の比較法的検討
ページ数
321p
ISBN
978-4-7664-3096-7
著者情報
河野 航平(カワノ コウヘイ)
慶應義塾大学法学部専任講師。1993年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。慶應義塾大学大学院法学研究科民事法学専攻修士課程修了、同後期博士課程単位取得退学。博士(法学)(2024年、慶應義塾大学)。慶應義塾大学大学院法学研究科助教(有期・研究奨励)、鹿児島大学法文学部助教を経て、2025年より現職

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商品説明

合意は損害賠償法をいかに変容させるか。内容規制と権利行使規制の峻別により、予定条項をめぐる問題点を再設定する。ドイツ法・オーストリア法の緻密な分析から新たな解釈を提示する、気鋭の研究者による意欲作。

本書は、2017年の債権法改正による民法420条1項後段(増減額の禁止)の削除を契機に、損害賠償額の予定条項に関する従来の理解を抜本的に再構築するものである。ドイツ法・オーストリア法の分析に基づき、「原則として実損害額の主張を排除しない」という準則を提示しながら、過大な予定額の規制を、契約締結時の有効性を問う内容規制と、請求時の妥当性を問う信義則に基づく権利行使規制に峻別する。合意による法規範の修正という視点から、改正後の解釈論に新たな地平を拓く。

目次

序 章
I 問題提起
II 本書の構成

第1部 総論:合意の内容確定および内容規制の基本構造

第1章 損害賠償額の予定に関する合意の内容確定
第1節 序論
I 問題提起
II 方法および構成
第2節 複数の損害計算の規律に関する一般論
I 抽象的損害計算論の意義および有用性
II 抽象的損害計算の位置づけ
III 小括
第3節 ドイツにおける違約罰および包括的損害賠償
I 違約罰と損害賠償の関係
II 包括的損害賠償と損害賠償の関係
III 違約罰と包括的損害賠償の峻別論
第4節 損害賠償額の予定に関する合意と損害賠償の関係
I 従来の理解の分析
II 従来の理解に対する批判的検討
III 従来の理解を維持する可能性
第5節 第1章のまとめ
第2章 損害賠償額の予定に関する合意の内容規制の構造
第1節 序論
I 問題提起
II 方法および構成
第2節 ドイツ商法典348条の意義
I ドイツ民法典343条の意義
II ドイツ商法典348条の沿革
III 現在の学説
第3節 商人間で合意された違約罰の無効および軽減
I 普通取引約款中の違約罰条項の内容規制
II ドイツ民法典138条に基づく無効
III ドイツ民法典242条に基づく軽減
IV 小括
第4節 実損害額と予定額の不均衡に対する法的評価
I 当事者の合理的な判断能力を典型的に否定する場合
II 当事者の合理的な判断能力を典型的に肯定する場合
第5節 第2章のまとめ

ほか

商品詳細

出版社名
慶應義塾大学出版会
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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