ヴァンパイア・リヴァンプド 「吸血鬼」神話を解体する

山下大地/著

発売日:2026年3月

  • ヴァンパイア・リヴァンプド 「吸血鬼」神話を解体する
  • ヴァンパイア・リヴァンプド 「吸血鬼」神話を解体する
ページ数
516p
ISBN
978-4-336-07842-1
著者情報
山下 大地(ヤマシタ ダイチ)
ヴァンパイア学者。京都大学文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。立命館大学嘱託講師(有期雇用)。専門はヴァンパイア学。ヴァンパイアの現れる史料や文学テクストを扱い、現在は主に18‐19世紀のヴァンパイア史を研究する

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商品説明

ヴァンパイアをめぐる各地のテクストを批判的にひもとき、ゲーテ、ホフマンらの物語にもふれながら、イメージの歴史的変遷を最新の視座にもとづき詳述する。現代カルチャーに広く根付いたヴァンパイア表象はどこから来たのか。本質に迫る必読の文学研究。近代ヴァンパイア文学史。

《ヴァンパイア学》が、ここに始まる。

近代ヴァンパイア文学史――東欧の民間伝承にあらわれる怪物から、ルスヴン卿、ドラキュラ伯爵など文学史上の記念碑的キャラクターまで。
ヴァンパイアをめぐる各地のテクストを批判的にひもとき、ゲーテ、ホフマンらの物語にもふれながら、イメージの歴史的変遷を最新の視座にもとづき詳述する。
現代カルチャーに広く根付いたヴァンパイア表象はどこから来たのか。本質に迫る必読の文学研究。

[本文より抜粋]テクストや文字は、それ自体がヴァンパイア的特性を持つ。なぜなら、それらは、忘れられたテクストが後世の発見により蘇る(=死後の蘇り)という意味で、半永久的に残るだけでなく、他のテクストや現実などを参照し養分にするからだ〔…〕。その意味で、作家や詩人は――あるいは他者の言うことを喜々として引用する我々も――ヴァンパイアに等しい〔…〕。

【目次】
前書き

第1章「ヴァンパイア」ができるまで
 1.ヴァンパイアの「当たり前」を見直す 定義と名称について考える
 2.「ヴァンパイア」の語源にまつわる問題
 3.〈ヴァンパイア紀元〉としてのセルビア二大事件
第2章 様々な「封じこめ」 vampir の“後進”性と〈よそ者〉性
 1.一八世紀の議論と、オッセンフェルダーの詩「ヴァンパイア」
 2.「封じこめ」られるか、逃れるか 佐藤亜紀『吸血鬼』に見られる構図
 3.「バーバリアン・エラー」 ヴァンパイア文学に見られる説明行為
 補論 ヴィルヘルムとジェラルダインはvampirか
第3章 文学上の革命 ルスヴン卿の誕生と、ヴァンパイアのキャラクター化
 1.ルスヴンはいかにしてなったか
 2.『黒人ヴァンパイア』 搾取者/寄生者としてのヴァンパイアの確立
 3.「ヴァンピリスムス」が加えた捻り ホフマンの挑戦と失敗
第4章〈吐き気〉と仮死による「封じこめ」
 1.〈吐き気〉の契機としてのvampir/ヴァンパイア
 2.仮死に上塗りされるvampir/ヴァンパイア
第5章 男性と女性の支配権争いと〈オリエンタリズム〉
 1.女性のヴァンパイアたちの排除
 2.〈東洋(オリエント)〉化されるヴァンパイア 「ヴルラのヴァンパイア」と『ドラキュラ』
 3.侵略恐怖が投影された国、アメリカ
終章

後書き

参考文献
図版出典
人名・作品名索引

目次

前書き

  第1章「ヴァンパイア」ができるまで

1.ヴァンパイアの「当たり前」を見直す 定義と名称について考える
 「vampir/ヴァンパイア」という名称が孕む問題
 似たような様々な怪物たち
 換称となる「ヴァンパイア」――十把ひとからげ現象
 「セルビア事件」以前と以後を区分する
 換称化を踏まえたvampir/ヴァンパイアの定義
 構築物としてのヴァンパイア
 自己中心的な視点
 「ヴァンピリズム」とは
 ヴァンパイア・リヴァンプド

2.「ヴァンパイア」の語源にまつわる問題
 「ヴァンパイア」の語源
 ウィルソンが紹介する三つの語源説
 (1)テュルク語系統説 (2)ギリシャ語系統説
 (3)スラヴ語系統説 (4)スラヴ語系統説――ブリュックナーの議論
 近年の語源研究
 語源研究の難しさ

3.〈ヴァンパイア紀元〉としてのセルビア二大事件
 〈ヴァンパイア紀元〉と二つの注意事項
 「キソロヴァ」事件――[A]フロムバルトによる報告書
 「メドヴェギア」事件――[B]グラーザーによる報告書
 「メドヴェギア」事件――[C]フリュッキンガーによる報告書

ほか

商品詳細

出版社名
国書刊行会
サイズ
20cm
フォーマット
単行本

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