近代ユーラシアの帝国医療 風土病・流行病・パンデミック
発売日:2026年2月
- ページ数
- 271,9p
- ISBN
- 978-4-623-10053-8
- 著者情報
- 宮崎 千穂(ミヤザキ チホ)
2005年 名古屋大学大学院国際開発研究科国際コミュニケーション専攻博士課程後期修了。現在、静岡文化芸術大学文化政策学部准教授
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商品説明
コレラは(半)乾燥帯を突き抜け、「パンデミック」となった。マラリアは「風土病」として「発見」された。北の結核には新しい治療法が試みられた。―気候・自然・文化の多様なユーラシアにおいて近代帝国が生んだ医学と医療。本書は、ユーラシアを俯瞰して近代帝国の医学・医療について考える視座の獲得を試みる。そして、COVID‐19のパンデミックを経験し、激しい気候変動の中に生きる私たちの現代的な問題を解決する糸口を提供することを目指す。
コレラは(半)乾燥帯を突き抜け、「パンデミック」となった。マラリアは「風土病」として「発見」された。北の結核には新しい治療法が試みられた。――気候・自然・文化が多様なユーラシアにおける帝国の展開が生む医学と医療。本書は、ユーラシアを俯瞰して近代帝国の医学・医療について考える視座の獲得を試みる。COVID-19のパンデミックを経験し、激しい気候変動の中に生きる私たちの現代的な問題を解決する糸口を提供することを目指す。
目次
凡 例
序 章 近代ユーラシアの「帝国医療」と自然・疾病・人間(宮崎千穂)
1 本書のねらいと構成
2 ユーラシアの多様な気候・自然との対峙
3 「帝国の医学」に終わりはあるのか
第I部 一九世紀ロシア帝国の拡張と中央ユーラシア――風土病・流行病
第1章 帝国の医学地理学と風土病――ロシア領トルキスタンのマラリアを手がかりに(宮崎千穂)
1 「風土病」の時代と医学地理学
2 フェルガナ盆地の病理学
3 疾病を〈局在化〉する
4 医学地理学の記述様式――自然・人間・風土病
5 〈すべてがある〉――ヨーロッパ・カフカース・フェルガナ
6 一歩一歩確認される熱病のミアズマの三原則
7 マラリアの医学地理学はカフカースから――「フィジオグラーフィヤ」としての間欠熱の地理学
8 帝国の医学地理学をつくる「風土病」マラリア
第2章 ロシア帝国医療とチベット医学――在来知と帝国近代が織りなす緊張と併存(井上岳彦)
1 種痘の帝国史
2 チベット医学地域における痘瘡予防と在来知の担い手
3 チベット医療に熱狂するロシア
4 「オルタナティヴ医療」の生命力と近代の境界線
第II部 インドから中央ユーラシア・ロシアへ――コレラ・パンデミック
第3章 コレラ・交易・水――インドから中央アジア・イラン、そしてロシアへ(脇村孝平)
1 コレラは、中央ユーラシアを南北に縦断したのか?
2 一九世紀におけるコレラ・パンデミックの伝播経路――陸上ルートに焦点を合わせて
3 インドから中央アジア・イラン、そしてロシアへ――近世・近代の交易ルート
4 コレラと乾燥・半乾燥地帯――水環境をめぐって
5 忘れられた交易史
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- MINERVA人文・社会科学叢書 259
- 出版社名
- ミネルヴァ書房
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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