日本合成繊維工業確立史 消極的代替から積極的利用へ
発売日:2026年2月
- ページ数
- 438p
- ISBN
- 978-4-623-10003-3
- 著者情報
- 平野 恭平(ヒラノ キョウヘイ)
1979年 生まれ。現在、甲南大学経営学部教授
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商品説明
本書は、黎明期日本の合成繊維工業を対象として、天然繊維の代わりとなることを期待されていた合成繊維が、次第に独自の素材として取り扱われるように変わっていく過程を描き、新産業と新素材の成長の本質に迫ろうとするものである。国産合成繊維ビニロンをめぐる倉敷レイヨンと鐘淵紡績、羊毛代替が謳われたアクリルをめぐる東洋紡績と日本毛織などの事例とともに、合成繊維による天然繊維代替という繊維観のもつ規定性とそこからの脱却を明らかにする。
本書は、黎明期日本の合成繊維工業を対象として、天然繊維の代わりとなることを期待されていた合成繊維が、次第に独自の素材として取り扱われるように変わっていく過程を描き、新産業と新素材の成長の本質に迫ろうとするものである。国産合成繊維ビニロンをめぐる倉敷レイヨンと鐘淵紡績、羊毛代替が謳われたアクリルをめぐる東洋紡績と日本毛織などの事例とともに、合成繊維による天然維代替という繊維観のもつ規定性とそこからの脱却を明らかにする。
目次
序 章 日本の化学繊維産業をみる視点――「消極的代替」から「積極的利用」へ
1 日本の化学繊維産業の1世紀
2 個別企業史研究の進展が示唆するもの
3 戦時期の代用品をめぐる技術開発
4 新しい素材としての価値
5 本書の構成
第1章 日本の合成繊維工業の確立と発展――「代用品」から「新素材」へ
1 戦前日本を支えた繊維産業
2 外からの圧力――ナイロンの衝撃
3 内からの圧力――綿代替・羊毛代替の要請
4 復興期の合成繊維工業をめぐる政策
5 先発企業によるナイロンとビニロンの工業化
6 ナイロンとビニロンの最適市場の創出
7 出揃う三大合繊
8 合成繊維工業への後発参入と競争の激化
9 代用品から新素材へ
補章1 アメリカでのナイロンの登場と市場確立――「好奇心」の対象から「生長」する素材へ
1 シルク、レーヨン、ナイロン
2 戦後のアメリカ市場の変化
3 ナイロンの最適市場の模索
4 ナイロンからの教訓
第2章 倉敷レイヨンのビニロンの工業化と市場確立――「エッセンシャル・ファイバー」と「アディショナル・ファイバー」
1 レーヨンから合成繊維へ
2 戦時期の繊維資源の不足と合成繊維
3 復興期のビニロン工業化の決断
4 「エッセンシャル・ファイバー」としてのビニロン
5 ビニロンの「チャンピオン政策」
6 「エッセンシャル・ファイバー」から「アディショナル・ファイバー」へ
7 化学メーカーに向かって
補章2 ビニロンの市場確立をめぐる大原總一郎の理性と感情――日記から読み解く経営者の内面
1 「エッセンシャル・ファイバー」観のもとでの技術志向
2 倉敷レイヨンの将来性と苦渋の選択
3 技術から販売への意識の変化
4 理性と感情の交錯
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- MINERVA人文・社会科学叢書 261
- 出版社名
- ミネルヴァ書房
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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