「理勢」的思惟様式と近代中国 郭嵩 の西洋認識と開かれた文明観

苗【セイ】/著

発売日:2026年3月

  • 「理勢」的思惟様式と近代中国 郭嵩 の西洋認識と開かれた文明観
  • 「理勢」的思惟様式と近代中国 郭嵩 の西洋認識と開かれた文明観
ページ数
360,3p
ISBN
978-4-326-30360-1
著者情報
苗 〓(ミョウ セイ)
1987年、中国寧夏回族自治区生まれ。2010年寧夏大学外国語学院日本語学科卒業。2015年島根県立大学大学院北東アジア開発研究科博士前期課程修了。2023年、同大学院博士後期課程修了。博士(社会学)。現在、島根県立大学国際関係学部専任講師。専攻は近代中国思想史

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商品説明

「政教修明、風俗純厚」をめざして。近代中国最初の駐外公使・郭嵩〓。清末中国の混迷のなか、その開明的かつ優れた文明観で危機の時代と格闘した人物である。彼の思想的基盤は如何なるものだったのか、その核心を解明する。

近代中国の最初の駐外公使・郭嵩燾。彼の優れた西洋認識と文明観形成の基盤となった、儒教伝統における「理勢」論的思惟様式とは。

近代中国最初の駐外公使・郭嵩燾。彼の西洋認識は時代を画する優れたものであった。郭はなぜそのような文明観を持てたのか。郭の開明的な認識は西洋社会を実体験した後に確立されたのではなく、それは何よりも儒教伝統の「理勢」論的思惟様式に基づいていた。郭の思想を通し、より普遍的な視野の中で西洋「近代」と儒教とを捉え直す。

目次

凡例

序章 「理勢」から読み解く郭嵩燾──西洋認識と文明観の思想的基盤
 第一節 清末中国の改革知識人と郭嵩燾
 第二節 先行研究
 第三節 本書の目的と構成

第I部 王夫之における「理勢」的思惟様式の理論構造

第一章 王夫之の「理勢」論
 第一節 「理気」論から「理勢」論へ──王夫之の現実志向
 第二節 「勢」の構造と歴史的展開

第二章 王夫之の「理勢」論と歴史認識
 第一節 「理勢」合一1──「理」に順う「勢」
 第二節 「理勢」合一2──「勢」から生じる「理」
 第三節 「理勢」の二重構造

第II部 郭嵩燾の外交論における「理勢」的展開──世界秩序認識の拡張

第三章 郭嵩燾の外交論1──歴史考察を中心に
 第一節 「攘夷」論批判と郭嵩燾の問題提起
 第二節 外交論における「理勢」という認識枠組み
 第三節 歴史考察における「理勢」認識枠組み

第四章 郭嵩燾の外交論2──外交実践を中心に
 第一節 外交実践の三段階と分析視角
 第二節 アロー戦争期の外交論と「理勢」認識
 第三節 渡英前後における「勢」認識の変容──「通商」から「掠地」へ
 第四節 渡英前後における「理」認識の深化──「信・義・誠」から「大公・平」へ
 第五節 郭嵩燾の外交論と王夫之の「理勢」的思惟様式

第III部 郭嵩燾の政治論・文明論における「理勢」的展開──開かれた文明観の確立

第五章 郭嵩燾の「公論」理解
 第一節 清末公論の批判的考察──南宋・漢・西洋との比較
 第二節 公論をめぐる「虚・実」と「公・私」
 第三節 言官・諫官制度をめぐって
 第四節 郭嵩燾の西洋公論考察──政党・議会・新聞
 第五節 郭嵩燾の「公論」理解の構造──王夫之との比較

ほか

商品詳細

出版社名
勁草書房
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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