金子文子反逆の思想 「人間の絶対平等」を求めて

安元隆子/著

発売日:2026年3月

  • 金子文子反逆の思想 「人間の絶対平等」を求めて
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ページ数
254p
ISBN
978-4-7744-0880-4
著者情報
安元 隆子(ヤスモト タカコ)
1957年、静岡県生まれ。立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士前期課程修了、名古屋大学大学院国際言語文化研究科日本言語文化専攻博士後期課程単位取得退学、博士(文学)。日本大学国際関係学部教授を経て、同・特任教授

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商品説明

没後一〇〇年。金子文子はなぜ自死したのか?『何が私をこうさせたか』を文学研究の手法で読解し、その末期の思想に迫る。新たな文子像が浮かび上がる。「私は私自身を生きる」

子文子没後100年。新たな文子像がたちあがる。

金子文子(1903- 1926)の思想を、著書『何が私をこうさせたか』をはじめとする記録からたどる、画期的な論考です。文子は、裁判の中で次のように語っています。

「総ての人間は完全に平等であり、従つて総ての人間は人間であると云ふ、只一つの資格に依つて人間としての生活の権利を完全に且つ平等に享受すべき筈のものであると信じております。 」 (『朴烈、金子文子裁判記録』より)

人間はみな平等、というのは今では当たり前の考え方かもしれませんが、文子がこのような主張をしたのは大正時代、天皇制国家の時代でした。天皇もまた「総ての人間」であり「完全に平等」という、当時の日本国家を否定するような文子の思想は、文子の中にどのように芽生え、醸成されていったのでしょうか。

具体的には、第1部では文学研究的なアプローチで金子文子の表現を読み解くという今までにない試みから、第2部は文子が受容したマックス・シュティルナーや?川啄木などの思想から、文子が自死を選ぶまでの末期の思想に至るまでを検証します。「人間の絶対平等」を掲げてひたすらに生き、闘い抜いた人間・金子文子の新たな姿を、描き出します。

目次

はじめに
1 「人間の絶対平等」を掲げた金子文子
2 獄中手記『何が私をこうさせたか』
3 本著の構成

序章
1 検閲と編集者の関与
2 文学として読む『何が私をこうさせたか』
3 「私」の探求



I 『何が私をこうさせたか』を読む

第一章 父と母
1 迷信家・運命論者の父
2 依頼心が強く性に引きずられる母

第二章 山村の生活
1 極貧の山村での生活
2 貧しさの根源にある物々交換
3 近代文学が描いた都会と田舎
4 経済的視点の醸成
5 教育現場の物々交換
6 山村の自然の新しい価値の発見

第三章 朝鮮での日々
1 京釜線の町・芙江
2 岩下家──高利貸しと阿片── 
3 笞刑
4 金銭と裏表の論理、そして、盗みの告白
5 子供の尊重と学校教育批判
6 朝鮮の人々と自然
7 無籍者
8 書かなかった/抹消された三・一運動

第四章 上京まで
1 わけのわからぬ力
2 語られなかった男
3 上京──運命からの脱却と虚栄心の行方──

第五章 東京生活
1 苦学生
2 キリスト教への接近と幻滅
3 「虚栄心」の時代


ほか

商品詳細

出版社名
皓星社
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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