A.タタリノフ著『レクシコン』による日本語研究
発売日:2026年2月
- ページ数
- 345p
- ISBN
- 978-4-7576-1138-2
- 著者情報
- 江口 泰生(エグチ ヤスオ)
1958年生まれ。岡山大学文学部・修士課程修了、九州大学文学部博士後期課程中途退学。鹿児島大学・岡山大学を経て、安田女子大学文学部教授。博士(文学)。岡山大学名誉教授
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商品説明
江戸時代の東北方言の基本文献とその研究成果。本書は『レクシコン』を資料として、18世紀の下北方言の語彙、破擦音化、四つ仮名の音声、母音の無声化やカ行・タ行子音の有声化、開音・合音・ウ段音の関係、拍の保存・消失などの問題を解明したうえで、音韻構造を薩隅方言と対比し、本質的な相違も指摘した。『レクシコン』原文の正確な翻字・翻訳と徹底した注釈を施し、『レクシコン』語句索引、人名・書名・事項索引を付した。
1744年、青森下北佐井を出帆した多賀丸は暴風に遭遇し、ロシアに漂流した。乗員の三之助はロシアの地で結婚し、その息子タタリノフ(日本名サンバチ)はロシア語・日本語対訳辞書『レクシコン』を著した。『レクシコン』は18世紀の下北方言を如実に反映し、しかもキリル文字で書いてあるので語形がよく分かる。日常的な語彙を収録しているのも特徴である。江戸時代の下北方言の資料として強力であり、ロシアにおける日本語教育の一端も示す。本書は『レクシコン』を資料として、18世紀の下北方言の語彙、破擦音化、四つ仮名の音声、母音の無声化やカ行・タ行子音の有声化、開音・合音・ウ段音の関係、拍の保存・消失などの問題を解明したうえで、音韻構造を薩隅方言と対比し、本質的な相違も指摘している。さらに『レクシコン』原文の翻字・翻訳・注釈・語句索引並びに本書の人名・書名・事項索引を付している。
目次
序論
本論
第1章 ロシア資料とA. タタリノフ著『レクシコン』
1-1、ロシア関係の日本語資料
1-2、外国資料としてのロシア資料
1-2-1、ゴンザ資料
1-2-2、タタリノフ著『レクシコン』
1-2-3、レザノフ資料
1-3、洋学資料としてのロシア学資料
1-3-1、伊勢の大黒屋光太夫・磯吉関係資料
1-3-2、仙台の津太夫関係資料
1-3-3、ゴロウニン関係資料
1-3-4、安芸の久蔵関係資料
1-3-5、尾張の重吉関係資料
1-3-6、薩摩永寿丸関係資料
1-3-7、越中長者丸関係資料
1-3-8、プチャーチン来航時のロシア人関連資料
第2章 キリル文字による日本語表記
2-1、モーラ使用領域の記述
2-2、キリル文字による日本語表記一覧
第3章 『レクシコン』研究史
3-1、研究史概観
3-2、ペトロワの研究
3-3、ペトロワ1962 解題の日本語訳
3-4、村山七郎の研究
第4章 『レクシコン』の編纂過程
4-1、見出しロシア語の収集
4-1-1、А 部の場合
4-1-2、Ф 部の場合
4-1-3、Я 部の場合
4-1-4、Б 部の場合
4-1-5、Г 部の場合
4-2、キリル文字日本語とひらがな日本語の記入
4-3、『レクシコン』文例集とゴンザ『日本語会話入門』の関係
4-4、結論
第5章『レクシコン』の語彙
5-1、キリル文字日本語「テゴ」について
5-2、「コブラ」について
5-3、ひらがな日本語「ひねのはしら」について
5-4、「ムズガシ」「ナズガシ」について
5-5、「タビゴロ」について
5-6、「ヤヌニ」について
5-7、「ビンズギリ」について
5-8、「ホウシャ」について
5-9、「オテズキ」について
5-10、「ヂマイリ」について
5-11、「カド」について
5-12、「オド」について
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- 研究叢書 584
- 出版社名
- 和泉書院
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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