南洋群島に生きた沖縄移民 〈不可視化した世界/忘却した時〉をたぐりよせる
発売日:2026年2月
- ページ数
- 643p
- ISBN
- 978-4-8140-0640-3
- 著者情報
- 森 亜紀子(モリ アキコ)
1980年生まれ。広島県呉市出身。同志社大学研究開発推進機構〈奄美‐沖縄‐琉球〉研究センター嘱託研究員 兼 土庄町地域プロジェクトマネージャー(域学連携担当)。京都大学大学院農学研究科博士課程研究指導認定退学。博士(農学)
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商品説明
沖縄の人びとはなぜ南洋群島へ渡り、いかに生きたのか。支配されつつ支配する側へと駆り立てられた移民の社会史。周縁化された記憶から、帝国日本を問い直す。南洋群島に生きた沖縄の人びとの経験を、オーラルヒストリーや手記・写真・家計簿など多様な資料から描きだす。移民送出地域の変容、製糖業・鰹節製造業などの労働現場から、子ども世代の帝国意識の醸成、戦時動員と引き揚げによる離散までを丹念に追う。独自の世代論と地縁血縁・ジェンダーへの着目を通じて、新たな視点を提起する。沖縄と南洋の双方に痕跡を残した人びとの〈生のリアリティ〉とは。
南洋群島に生きた沖縄の人びとの経験を、オーラルヒストリーや手記・写真・家計簿など多様な資料から描きだす。移民送出地域の変容、製糖業・鰹節製造業などの労働現場から、子ども世代の帝国意識の醸成、戦時動員と引き揚げによる離散までを丹念に追う。独自の世代論と地縁血縁・ジェンダーへの着目を通じて、新たな視点を提起する。支配されつつ支配する側へと駆り立てられた移民の社会史。
目次
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序 章
1 目的と背景
2 問題意識
3 先行研究の検討
4 課題と視角
5 本書の構成
第I部 締め出された者たちの歴史
第1章 北マリアナ諸島における南興糖業の構築過程
はじめに
1 スペインとドイツによるチャモロの周縁化
2 近代糖業の移植者としての松江春次の経歴
3 サイパン島の開拓過程における沖縄出身者のストライキ
おわりに――ストライキのインパクト
第2章 金武湾一帯から北マリアナ諸島へまたがる生活圏の創出
はじめに
1 旧慣温存期における美里間切石川の暮らしの変容――初期入植世代が生まれた頃
2 ハワイ移民の誕生――初期入植世代が十代だった頃
3 分蜜糖製造の奨励と山原船交通の変容――初期入植世代、サイパンへ
おわりに
第II部 宙づりにされた「楽土」を生きる
第3章 南洋群島における開発過程と初期入植世代
はじめに
1 サイパン・テニアンにおける製糖業の興隆とその舞台裏
2 カロリン諸島における鰹漁・鰹節製造業の興隆
3 商業の発達と市街地の形成
4 南洋庁植民地区画における蔬菜・パイナップル栽培の萌芽
おわりに
第4章 ある家族の「南洋移民」という生存戦術
はじめに
1 持たざる者の横顔――一九三一年〜一九三二年
2 変化の胎動――一九三三年
3 南洋へ――一九三四年
4 託された希望/潰えた命――一九三八年
5 戦時経済の前兆を生きていた伊波家――一九三五年〜一九四一年
おわりに
第III部 帝国の子どもになる
第5章 南洋教育世代の成長と植民地空間の生成
はじめに
1 南洋庁の島民・邦人教育の基本方針
2 尋常小学校の建設過程にみる南洋庁の消極姿勢――一九三〇年代半ばまで
3 教員の「群島児童」へのまなざしと教育実践――一九三〇年代半ば以降
4 サイパンとパラオにおける中等教育施設の設立過程
おわりに
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 京都大学学術出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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