人に成る 古事記の神話的思考へ
発売日:2026年3月
- ページ数
- 325p
- ISBN
- 978-4-86405-192-7
- 著者情報
- 猪股 ときわ(イノマタ トキワ)
1960年生まれ。専門は日本古代の歌・神話の研究。東京学芸大学大学院修士課程修了、東洋大学大学院博士後期課程満期退学。2025年3月に東京都立大学を定年退職し、現在、同大学名誉教授
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商品説明
多自然と神話的思考。『古事記』の説話文の「人」や歌の「ひと」は「人間」を表してはいない。偶然の出会いを「人」が会ったと語るとき、未知の存在とのコミュニケーション回路が開く。神話的思考を喚起する歌で相手を「ひと」と歌うとき、歌い手自らも「ひと」と成り、神や鹿や猪、植物など多くの「ひと」の蠢く多自然のなかに入ろうとしている。
多自然と神話的思考
未知の相手と歌うとき、歌い手自らも相手も「ひと」と成り、未知の存在とのコミュニケーション回路が開く。歌によって、神や鹿や猪、植物など多くの「ひと」のうごめく「多自然」のなかに入ろうとする『古事記』の神話的思考の世界を論じた古代文学論。
目次
I 「人」に成る
1 海神宮訪問譚の「神」と「人」とワニ
「失われた釣鉤」型神話
見るための作法
世界を渡る姿形─「化」る
「誘惑する」─「魅了される」
作法を知ることと語ること
2 「人」とは何か
トヨタマビメと「まれびと」
「女」と「女人」
技を担うのは「人」
「人」に出会う
名の「人」・歌の「ひと」
3 「人」と語る
「人」の古代へ
「人草」と「人」──上巻(神代)から中巻
「荒ぶる神/伏はぬ人」と言葉──中巻から下巻
「人民」と「人」と「神」
4 「軍」と「人」と
『古事記』の「いくさ」
「黄泉軍」──「いくさ」の起源
兄弟「二柱」の東征
「御手」と「手」の戦い
「いくさ」と歌の「声」
追記
II 重奏化する「声」
1 『古事記』の「多声」を聞く
方法としての「多声」
歌の叙事
叙事の重層/重奏
死者を歌う
死者が歌う
2 歌の「われ」 「類い」としての「自己」
向き合う「声」
問答形式
「われ」と「なれ」と
「類い」としての「自己」
3 「ひと」と歌う
「〜ひと」と歌う
「かみ」と「ひと」との酒造り
歌う「よのながひと」
「きびひとと ともにしつめば」
「かみのみやひと」と「みのさかりびと」
重層化する世界
4 神話的思考を喚起する歌 『源氏物語』と『古事記』と
「神話のことば・歌のことば」を受けて
『源氏物語』「帚木」
「植物の女」/「樹木の女」
狩猟と戦い
III 狩猟・戦い・「愛」
1 鎮魂に抗する歌 『古事記』の忍熊王の乱を中心に
敵は異母兄弟
軍を語る
記憶すべきは死
鎮魂に抗する歌
戦士は語り、歌う
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 森話社
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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