「地方自治の本旨」を侵害する補充的指示権 再集権化の危険性を読み解く

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ページ数
255p
ISBN
978-4-535-52889-5
著者情報
岡田 正則(オカダ マサノリ)
早稲田大学法学学術院教授。1980年、早稲田大学法学部卒業。2006年から現職(行政法学)。日本公法学会理事、早稲田大学比較法研究所前所長

金井 利之(カナイ トシユキ)
東京大学大学院法学政治学研究科教授。1989年、東京大学法学部卒業。2006年から現職(自治体行政学)。行政学会理事長、前自治体学会理事長

幸田 雅治(コウダ マサハル)
神奈川大学法学部教授・弁護士。1979年、東京大学法学部卒業。自治省入省。以後、内閣官房内閣審議官、総務省自治行政局行政課長、総務省消防庁国民保護防災部長等。2014年から現職(行政学)

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商品説明

2024年の地方自治法改正により導入された「補充的指示権」は何をもたらすのか。地方分権の後退を憂う警世の書。

いわゆる「補充的指示権」を新設した地方自治法改正が2024年6月に成立した。この指示権とは、「国民の安全に重大な影響を及ぼす事態」の際の「特例」を設け、国民の生命などの保護のために特に必要な場合には、国が自治体に指示ができる、とする内容であるが、本書はこの特例的指示権にフォーカスし、中央集権化の流れに向かう現状に警鐘を鳴らす書である。憲法学、行政法学、行政学に根ざした法制過程の理論分析、さらには自治体現場からの考察を深め、研究者、自治体関係者をはじめとした各層に知的資源を提供する。

目次

序章 補充的指示権の登場……金井利之
 1 はじめに 2024改正地自法
 2 国・自治体関係への思考の嗜好性
 3 分権改革とは何だったのか
 4 国への授権の無限定性
 5 おわりに――本書の構成

第1章 憲法から見た補充的指示権

1「地方自治の本旨」と比例原則――自治体への国の指示権をめぐって…………林 知更
 1 検討対象
 2 「地方自治の本旨」とは何か
 3 「自治権」型思考
 4 国の補充的指示権の合理性
 5 おわりに

2 憲法から見た補充的指示権――安全保障法制・緊急事態法制の視点から…………青井未帆
 1 はじめに
 2 何が問題か
 3 なぜ一歩手前が重要か
 4 防衛と自治体
 5 おわりに

【座談会】憲法から見た補充的指示権……岡田正則、金井利之、永井幸寿、大住広太
 1 憲法から見た補充的指示権 
 2 憲法改正における緊急事態条項との比較
 3 安全保障法制と補充的指示権
 感想――幸田雅治

第2章 補充的指示権に関する法的考察

1 改正地自法によって創設された補充的指示権に関する法制的検討……幸田雅治
 1 はじめに
 2 資料及び意見の提出の要求(第252条の26の3)
 3 事務処理の調整の指示(第252条26の4)
 4 生命等の保護の措置に関する指示(第252条26の5)
 5 国による応援の指示等(第252条26の6、7、8)
 6 事務の区分(第298条)
 7 まとめ

2 国の補充的指示権の創設と日本の地方自治……岡田正則
 1 はじめに――2024年の地自法改正とその問題点
 2 地方自治の歴史的基盤と社会・経済関係のグローバル化
 3 補充的指示権創設の背景と経緯
 4 改正法の検討
 5 おわりに

ほか

商品詳細

出版社名
日本評論社
サイズ
22cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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