移民の政治哲学 主権とグローバル正義の相克を越えて

白川俊介/著

発売日:2026年2月

  • 移民の政治哲学 主権とグローバル正義の相克を越えて
  • 移民の政治哲学 主権とグローバル正義の相克を越えて
ページ数
272,36p
ISBN
978-4-326-30356-4
著者情報
白川 俊介(シラカワ シュンスケ)
1983年生まれ。関西学院大学総合政策学部を卒業。九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程修了、博士(比較社会文化)を取得。日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、関西学院大学総合政策学部教授、専門は政治理論、国際政治思想

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商品説明

「すべての人間の平等」と「国家の自己決定権」は両立するのか?移民をめぐるリベラリズムの行き詰まりに対し、本書は主権国家の「責任ある自己決定」という第三の道を提示する。主権とは絶対的な特権ではなく、国際社会への責任を履行することによって正当化される地位だ。国境開放論と国境閉鎖論の対立を乗り越え、グローバル時代の正義と主権を写しだす。

排外的な国境閉鎖でもなく、安易な国境開放でもなく。リベラルなナショナリズムで国家主権の責任を問う、新しい移民論の誕生。

「すべての人間の平等」と「国家の自己決定権」は両立するのか。移民をめぐるリベラリズムの行き詰まりに対し、本書は国家の「責任ある自己決定」という第三の道を提示する。主権とは絶対的な特権ではなく、国際社会への責任履行によって正当化される地位だ。国境開放論と国境閉鎖論の対立を越え、グローバル時代の正義と主権を写しだす。

目次


はじめに

序章 リベラリズムのパラドックスと国境の倫理

第1章 「自由」は国境開放を要請するか──個人の移動権と共同体の自己決定
 はじめに
 1 人権としての移動の自由──カンチレバー論の構造と射程
 2 類推の限界──権利の性質と義務の非対称性
 3 「有害な強制」としての国境管理──リバタリアニズムからの批判
 おわりに

第2章 「正義」は国境開放を要請するか──グローバルな分配と「生まれによるくじ」
 はじめに
 1 グローバルな厚生の最大化──功利主義的アプローチの射程と限界
 2 「生まれによるくじ」の是正──リベラル平等主義からの挑戦
 3 正義は国境開放を必然的に含意しない──論理的欠陥と代替的解決策
 おわりに

第3章 自己決定は排他的権利を正当化するか──「責任ある自己決定」の提唱
 はじめに
 1 自己決定アプローチの射程──「内部的正当化モデル」の類型と構造
 2 内部的正当化──自己敗北性と外部的正統性の欠如
 3 外部的正統化の実質──制度的応答性と「排除の条件付き正統性」
 4 「責任ある自己決定」モデルの構築──リベラル・ナショナリズムの自己超克
 おわりに

第4章 文化の保護とリベラルな正当性──「ナショナルな憲法体制」と排除の倫理
 はじめに
 1 保護の対象と根拠──「ナショナルな憲法体制」と集団的利益
 2 文化防衛論への挑戦──強制・人種主義・平等のジレンマ
 3 条件付きの正当化──倫理的防壁としての四つの規範
 おわりに

ほか

商品詳細

出版社名
勁草書房
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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