正税帳読解
発売日:2026年1月
- ページ数
- 428,11p
- ISBN
- 978-4-8406-2652-1
- 著者情報
- 榎 英一(エノキ エイイチ)
1949年 北海道小樽市に生まれる。2016年 愛知文教大学教授退職
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商品説明
奈良時代の正倉院文書に残る収支決算書「正税帳」を徹底精読し、古代社会の実態を探る。会計報告書・正税帳の正確な読解方法、正税帳からわかる地方財政の実態など、奈良時代の経済を知るうえで必要な基本事項を詳説。
奈良時代の正倉院文書に残る収支決算書「正税帳」を徹底精読し、古代社会の実態を探る
会計報告書・正税帳の正確な読解方法、正税帳からわかる地方財政の実態など、奈良時代の経済を知るうえで必要な基本事項を詳説。
【内容説明】
●正税帳を読むための基礎知識を提示
正倉院文書の中に20通余の天平期の正税帳=年間の会計報告書がある。これらは役人の書いたものであるが、稲穀(モミ)の計算が升・合・勺・撮という末端単位まで数字が合っていることなど、かえって事実かどうか疑わしい面もある。正税帳を読むうえでおさえるべき基礎知識・用語を丁寧に説明し、正税帳の何が真実で何がウソなのかを検討し、正税帳の信憑性に迫る。
●正倉院文書の正税帳から地方行政を明らかに
正税帳は奈良時代の史書である『続日本紀』ではうかがい知れない事実も知ることができる。出挙が財政上重要な位置を占めていたこと、国司がしばしば国内を巡行していたこと、多数の公的旅行者が京・国間を往復していたことなど、正税帳の記載から地方行政の一端を明らかにする。
●実務官人の力量と工夫・個性に迫る
国司から書生まで、帳簿作成に関わった官人たちの役割や能力はどうだったのか。穎稲の単位「分」の使い方など正税帳の用語が統一されていないことがあるが、それは書き手の個性の反映といえる。こうした帳簿の整合性や記録の工夫・差異から、律令官人の知恵や苦労、個性を読み取る。
●官稲制度と穀倉管理の実態
穎稲・稲穀の違いや「不動穀」政策、倉・カギの管理方法など、古代の米穀財政の仕組みを詳細に解説。郡稲の性格や出挙制度の実態など、律令地方財政の実態にも踏み込む。
●奈良時代の量の単位・規格
量の単位とその実量、枡の規格は、時代によって変遷がある。天平当時使用していた令制での容積の規格(量制)は、現代の枡のおよそ半分弱と推定できる。奈良時代の経済を知るうえで必要となる、モノを計量する単位・規格を明らかにする。
●正税帳から読み解く古代社会
正税帳から具体的にわかることをコラム形式で11本掲載。当時の政治・社会の姿を立体的に描き出す。
目次
第一部 正税帳の書式・用語(天平三年正税帳式の成立
倉屋の「借」と「空」
穎稲の単位「分」と正税帳の個性
不動酒
越前国郡稲帳断簡の接続順
天平十年度周防国正税帳の左大臣家)
第二部 正税帳を読む(大倭国大税帳の稲穀政策
和泉監正税帳の倉屋記事
不動倉とカギ
不動倉設定年の推定
天平年間正税帳の斎会記事)
第三部 正税帳からみる(大税帳・郡稲帳からみた出挙
正税帳からみた天平の暦
財源からみた国司朝拝)
第四部 斛法と枡(検税使算計法と令制斛法
令制枡試論
律令制下の枡)
第五部 付論(秦太草啓紙背文書
大字木簡)
商品詳細
- 出版社名
- 八木書店出版部
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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