「生まれてこないほうが良かった」なんてことはない 現代の優生思想・反出生主義への反論

後藤雄太/著

発売日:2025年12月

  • 「生まれてこないほうが良かった」なんてことはない 現代の優生思想・反出生主義への反論
  • 「生まれてこないほうが良かった」なんてことはない 現代の優生思想・反出生主義への反論
ページ数
173p
ISBN
978-4-7795-1903-1
著者情報
後藤 雄太(ゴトウ ユウタ)
1972年 岐阜県生まれ。現在 広島大学准教授。哲学・倫理学専攻

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商品説明

ハイデガー、ニーチェ、宮沢賢治を導きに、真の〈生の肯定〉への活路を開く。

現代社会を覆う「優生思想的」「反出生主義的」思潮の正体

現代が「優生思想的」「反出生主義的」思潮に支配されつつあるのはなぜか? そこから抜け出すことは可能なのか? ハイデガー、ニーチェ、宮沢賢治を導きに、真の〈生の肯定〉への道を示す。懸命に今を生きる人への哲学者からのエール。




「「思想」というものは、何らかの社会的な「土壌」に養われて、はじめて存在できる。私たち現代人はふだんの何気ない生活において、優生思想や反出生主義を根付かせ、はびこらせるような土壌の上をすでに生きてしまっており、しかもそれを耕すことにすでに加担してしまっている。優生思想や反出生主義は、特殊な人たちがかぶれる抽象的な思想ではなく、こうした目立たぬ土壌に養われてはじめて存在し活性化しうるものだ(水を得た魚のように)。」【本文からの引用】






●著者紹介
後藤雄太(ごとう・ゆうた)
1972年 岐阜県生まれ。
1995年 広島大学文学部哲学科インド哲学専攻卒業。
1999年 広島大学大学院文学研究科博士課程後期倫理学専攻修了。博士(文学)(広島大学)
現在 広島大学准教授。哲学・倫理学専攻。
著書 『存在肯定の倫理II 生ける現実への還帰』(2021年),『存在肯定の倫理I ニヒリズムからの問い』(2017年),『倫理学から教育と平和を考える』〔共著〕(2025 年),『人間論の21世紀的課題6 教育と倫理』〔共著〕(2008年),『情報倫理学入門』〔共著〕(2004年,以上,ナカニシヤ出版),「ニーチェにおける優生思想と〈生の肯定〉の思想」(『ぷらくしす』第22号,2021年),他。

目次



第1章 現代日本における「生の否定」

 1 安楽死・自殺・拡大自殺――「生の否定」を表わす諸現象

   〈1〉安楽死肯定の声の高まり  

   〈2〉小中高生における自殺数の増加  

   〈3〉拡大自殺への高い関心  

 2 優生思想・反出生主義――「生の否定」を表わす思潮

   〈1〉現代における優生思想――新優生学の浸透  

   〈2〉現代における反出生主義――反生殖主義の広がり

第2章 「生の否定」をもたらすもの
     ――社会的背景の考察

 1 現代社会特有の苦しみの高まり――「選別される対象」としての自己

 2 苦しみに向き合う力の低下――現代社会における「天国」への希求

 3 「役に立つもの」しか存在してはならない――ハイデガー技術論からの考察

   〈1〉ハイデガーにおける「総かり立て体制」の概要  

   〈2〉現 代日本社会における「総かり立て体制」――万物がかり立てられ、用立てられる  

   〈3〉すでに到来しているディストピア―注文の多い、この社会  

第3章 〈生の肯定〉を迎え入れる
     ――ニーチェ哲学を手がかりに

 1 「生命の神聖性」にも「人権」にも依拠しない〈生の肯定〉――優生思想への批判を中心に

   〈1〉「生命の神聖性」に関する批判的考察  

   〈2〉「人権」に関する批判的考察  

   〈3〉自己決定権に関する批判的考察―新優生学に抗して  

 2 「幸福」に依拠しない〈生の肯定〉――反出生主義への批判を中心に

   〈1〉功利主義的人生観と反出生主義・優生思想の潜在的な連関  

   〈2〉苦しみの存在の擁護  

   〈3〉「生へのクレーマー」としての反出生主義者  
 
   〈4〉反出生主義の可能性

   〈5〉ザラザラした大地を歩いていく  

ほか

商品詳細

出版社名
ナカニシヤ出版
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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