ポジショナリティと〈日沖関係〉 沖縄と日本の権力構造、集団的利害と責任の様態を問い直す
発売日:2025年11月
- ページ数
- 475p
- ISBN
- 978-4-7503-6023-2
- 著者情報
- 池田 緑(イケダ ミドリ)
大妻女子大学社会情報学部准教授。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学(2000年)。専門は、社会学、ポジショナリティ研究、コロニアリズム(ポストコロニアリズム)研究(沖縄と日本の関係を中心に)、ジェンダー研究(男性権力を中心に)。ポジショナリティを共通の基盤概念として、「沖縄と日本の関係」と「ジェンダー関連領域」を中心に、それらの領域を相互に検討しながら権力作用を分析。日本と沖縄の関係においては、とくに沖縄への米軍基地の集中にまつわる諸問題について、日本人によるコロニアリズムの現れや欺隔、沖縄人への支配形態の諸相などをポジショナリティを通じて検討し、ポジショナリティを超えた協働の条件を探る研究を行っている
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商品説明
「齟齬」の背後にある、見えない位置と責任。沖縄に集中する基地問題―その不平等の根源には、「誰が語り、誰が代表するのか」という位置の政治がある。本書は、〈ポジショナリティ〉の概念から「日沖」の齟齬の構造を精緻に分析し、平和・地政学・運動論の言説に潜む位置性を析出する。見えない位置と責任の所在を問うことによって、共通了解の可能性を探り、新たな〈日沖関係〉の条件を問う一冊。
本書は、日本と沖縄の関係における権力構造を「ポジショナリティ」概念から分析する。日本人が主導する〈日沖関係〉において、集団的利害の布置や責任の所在、沖縄に集中する基地問題をめぐる齟齬の背景にあるポジショナリティの隠蔽を明らかにする。平和運動や基地反対運動における日本人と沖縄人の対立の構造を精緻に検討し、共通了解の形成に向けた条件を探ることで、より対等で持続可能な関係構築の可能性を提示する。
目次
はじめに――日本と沖縄に現れるポジショナリティ
第一章 ポジショナリティを考察する意義――〈日沖関係〉を中心に
1 ポジショナリティを考察する意味
2 集団状況とポジショナリティ
3 権力露現関係とポジショナリティ
4 ポジショナリティの複数性と被投性
第二章 〈日沖関係〉におけるポジショナリティをめぐる齟齬と争点
1 ポジショナリティと当事者性をめぐる齟齬
2 ポジショナリティの呼称をめぐる操作性と政治――「ないちゃー」という呼称をめぐって
3 越境言説――日本人が沖縄人を代弁すること
4 〈日沖関係〉における「怒り」と「憎悪(ヘイト)」
5 ポジショナリティにもとづく共通了解と価値判断
第三章 〈日沖関係〉をめぐるポジショナリティとアイデンティティ
1 ポジショナリティ論の系譜についての簡単な整理
2 集団とポジショナリティ
3 ポジショナリティとアイデンティティをめぐる関係性
4 アイデンティティ概念の整理
5 ポジショナリティとアイデンティティの混同
6 「能動選択的アイデンティティ」の問題
第四章 日本と沖縄についての〈政治〉とポジショナリティ
1 沖縄をめぐる〈政治〉
2 沖縄をめぐる〈不和〉
3 「土人発言」が露わにすること
4 〈不和〉についての残された課題
第五章 日本と沖縄をめぐる分離
1 「沖縄問題」という古くて新しい問題
2 歴史的・社会的文脈からの沖縄の分離
3 「沖縄問題」の域内化
4 「沖縄問題」からの日本人の分離
5 小括
第六章 〈地政学〉をめぐる格差
1 〈地政学〉が果たした役割
2 権力装置としての〈地政学〉
3 日本と沖縄における〈地政学〉格差
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 明石書店
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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