甦るヴァニタス 〈はかなさ〉と向き合う現代美術

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ページ数
327p
ISBN
978-4-00-025478-6
著者情報
香川 檀(カガワ マユミ)(von Flemming,Victoria)
武蔵大学名誉教授。ドイツと日本の近現代美術、表象文化論、ジェンダー論

フォン・フレミング,ヴィクトリア(フォンフレミング,ヴィクトリア)
ブラウンシュヴァイク美術大学教授(中近世美術史)、ヴァニタス研究プロジェクト研究協力者

結城 円(ユウキ マドカ)
九州大学大学院准教授。写真史・写真論、イメージ学、比較文化論

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商品説明

まさに消えなんとする蝋燭、かつては人々を陶酔させる音楽を奏でていたであろう楽器、人生の有限性を仄めかす砂時計、そして頭蓋骨―一七世紀のヨーロッパでは、こうした典型的なモチーフから構成される静物画の一ジャンルである〈ヴァニタス画〉が盛んに制作されていた。それから数百年を経た今、アーティストたちはグローバルな規模で現代の〈ヴァニタス〉を制作している。日独の研究者が図版とともにその歴史や広がりを丁寧に読み解き、決して滅びない〈ヴァニタス〉の最前線を活写する論集。

髑髏や砂時計、蝋燭や楽器、果物などの定型的モチーフを組み合わせ、生のはかなさと死を表現する――17世紀ヨーロッパでは静物画の一ジャンルである〈ヴァニタス画〉が盛んに制作された。それから数世紀。今もアーティストは〈ヴァニタス」に触発されている。現代に甦った〈ヴァニタス〉を具体例に即して丁寧に読み解く。図版多数。

目次

序論 現代芸術におけるヴァニタスの回帰―西洋/非西洋、交差するまなざし(抄訳)
第1部 現代のヴァニタス―生死と時間の戯れ(杉本博司の死生観とヴァニタスの美学―《ヘンリー八世》をめぐる表象の歴史
草間彌生とヴァニタス―〈花/女性〉と死をめぐって
ジャン・ティンゲリー―ヴァニタス、そしてエフェメラの芸術(抄訳)
生死のはざまのヘテロ・クロニカルな実験―時間管理に対するヴァニタスの反乱(抄訳))
第2部 メディウムが担うはかなさ―写真とビデオ(終わりと飛び去り―髏髏、昆虫、そして現代写真におけるヴァニタスのふたつの時間性
畠山直哉の写真における川の表象―〈無常〉をめぐる一考察
写真の間文化的な時間性―荒木経惟―『TOMBEAU TOKYO』におけるヴァニタスと無常
ビデオアートにおけるヴァニタス静物画―バロックのモチーフとその時問性について)
第3部 ヴァニタスの変奏―神話と社会(「居場所」のはかなさ―イケムラレイコの描く“妣の国”の死
古代の残存と、バロック的時間経験の形象―サイ・トゥオンブリー作品のオルフェウス主題について
ゴミの化石を作るとき―三島喜美代の作品における物質と時間性
はかなさの永遠性?―美術館における「エフェメラル」な作品の保存修復について)

商品詳細

出版社名
岩波書店
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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