戦後文化外交の歴史 特殊法人国際交流基金一九七二-二〇〇三
発売日:2026年2月
- ページ数
- 242,2p
- ISBN
- 978-4-560-02491-1
- 著者情報
- 小川 忠(オガワ タダシ)
1959年生まれ。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程修了。博士(学術)。国際交流基金に1982年から2017年まで勤務。現在、跡見学園女子大学文学部人文学科教授。『ヒンドゥー・ナショナリズムの台頭 軋むインド』(NTT出版)でアジア太平洋賞特別賞
坂戸 勝(サカト マサル)
1948年生まれ。京都大学文学部卒業。財団法人国際文化振興会を経て特殊法人(のち独立行政法人)国際交流基金職員。その間、在ドイツ日本大使館公使兼ケルン日本文化会館館長、在ニューオリンズ日本国総領事館総領事などを経て、国際交流基金理事
嶋根 智章(シマネ トモアキ)
1969年生まれ。東京大学法学部卒業。国際交流基金文化事業部長。2度にわたるパリ日本文化会館駐在の中で、公演担当、副館長兼総務部長、ジャポニスム2018パリ事務局次長を歴任。その間に、在イスラエル日本国大使館(文化担当官)に出向。国内では、総務部、日本研究部・知的交流部等を経て、2022年5月より文化事業部美術チーム長、2025年1月より現職
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商品説明
知られざる戦後史。岸信介や福田赳夫、梅棹忠夫や山崎正和、そして国際文化振興会や国際文化会館など様々な思惑の中で国際交流基金はいかに生まれ、変容したか―
トランプ政権の秩序破壊がすさまじい。国際法秩序の軽視、国連機関からの離脱、USAID廃止等、国境を越える連携から顔を背け、自ら戦後国際秩序のリーダー役を退こうとしている。
危機の時代の処方箋は歴史にある。戦後初めて米国が国際秩序に背を向け「もはや世界の警察官ではない」と語ったのはニクソン政権だった。その危機のさなか日本政府によって創設されたのが特殊法人国際交流基金だった。
国際交流と言うと、パブリック・ディプロマシーというイメージを抱きがちである。しかし、基金が果たしてきた役割は、それでは収まりきらない。
戦後の国際文化交流には、人と人の国境を越えた相互理解が国際関係安定の基礎になるという理念が確固として存在した。
そしてそこには、戦争による不信感の残るアジア諸国に対して、自らへの理解を求める交流活動では和解は達成されないという意識も内在した。現在の日本の外交では考えられない知的風土があったのだ。
在りし日の国際交流基金の活動を通じて戦後文化交流の一齣を示し、現代の国益重視の外交姿勢に一石投じる試み。
目次
序章 見過ごされた戦後史――特殊法人国際交流基金とその時代(小川忠+坂戸勝)
I 戦後のダイナミズム
第一章 国際文化関係史のなかの国際交流基金――特殊法人時代の再検討(川村陶子)
第二章 特殊法人国際交流基金と運営審議会――草創期委員の期待と現実(坂戸勝)
第三章 ボトムアップ型文化交流政策の形成(小川忠)
II 新たなアプローチの模索
第四章 中東と日本のスポーツ交流――国際交流基金による「中近東スポーツ交流促進特別事業」を中心に(秋元美紀)
第五章 「日本―ASEAN多国籍文化ミッション(MCM)」は何を遺したか(岡真理子)
第六章 国際交流基金の展示事業とアジアの美術交流(岸清香)
III 人はいかにつながるか
第七章 戦後日本の人物交流事業における国際交流基金の特徴と課題(牧田東一)
第八章 日本文化ゲートウェイとしての海外事務所――バンコク日本文化センターを事例にして(吉岡憲彦)
終章 特殊法人国際交流基金における「交流」の変遷(嶋根智章)
あとがき
商品詳細
- 出版社名
- 白水社
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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